購買就職・転職手順

【未経験者向け】購買転職手順の完全講義│現役部長が求人の見方を解説

購買転職にしたい人「購買職に転職したいけど、はじめての転職でどうしたらいいのかわからない……未経験でも大丈夫なのかも分からないし、とにかく不安です。」

こんな悩みを解決します。

本記事の内容

・ 購買転職が未経験歓迎な理由

・ 求人選びの注意点│見るべきポイント

・ 求人を探す方法│求人サイトと公式サイト

・ 求人の選び方│5社の具体例で解説

・ 転職活動の手順解説

資材調達歴25年、転職経験2回の現役購買部長が完全未経験から購買部に転職するための手順を実際の求人を使って解説します。

本記事を読めば、キャリアプラン別に会社の選び方から、業務内容の違い、転職エージェントの使い方まで網羅的に理解できます。

他のサイトでは絶対に読めない実体験をもとにしたノウハウをこの機会にぜひ学んでください。

【手順公開】資材調達-購買転職のポイントまとめ

【未経験者向け】 購買転職手順の完全講義

まず、購買職は未経験歓迎な職種です。理由は以下のとおり。

・仕事はわりと簡単で資格も不要

・会社ごとに業務内容が違う

・経験でスキルアップできる

仕事はあるマニュアル化されていて未経験でもわりとこなせます。一方でマンネリ化もしやすいから、企業としても未経験者は大歓迎です。

求人選びの注意点

購買職といっても会社によって業務内容が変わります。

① 会社の規模

② 業界

③ フェーズ

購買職には4つの機能があり、会社の規模や業界によって、購買職の「担当範囲」が変わります。

資材購買の4つの機能

1.契約機能

2.調達機能

3.在庫管理機能

4.開発購買機能

上記の機能については「購買部長が解説!資材購買と調達の違いを理解する価値│就活が効率化」の記事で詳しく解説しています。

また、仕事の内容は、企業のフェーズによっても変わります。

企業のフェーズと仕事内容をまとめたものが以下の表です。

企業のフェーズ購買の仕事内容
成長のフェーズ積極調達
守りのフェース消極供給
安定のフェーズ安定調達
再生のフェーズ改革調達

フェーズによって向いている適性が変わるから、求人内容を見て、どのフェーズの求人なのかを見極める目は必要ですね。

なお、上記は「今の仕事が向いてるかって?悩むのはそこじゃない【適職の見つけ方】」の記事でも詳しく解説しています。

業務内容を見分ける方法

転職活動は実際に企業を体験しないとわからないことも多いから、実際に訪問してみるとか、面接を受けて直接質問するほうが確実です。

方法は簡単。「どの分野まで担当になりますか?」と聞くだけ。

資材購買の4つの機能

1.契約機能

2.調達機能

3.在庫管理機能

4.開発購買機能

調達機能や開発購買機能だけなら、純粋な購買職と言えます。

契約機能が入るなら、法務や経理的な仕事も含みますし、在庫管理機能が入るなら、倉庫管理や物流管理も担当に入るのかな、といったイメージですね。

求人を探す方法

求人の探し方は下記の2つです。

① 求人サイト

② 公式サイト

求人サイトは「転職エージェント」を利用します。

公式サイトは企業のHPの「求人募集」から直接応募する方法です。

それぞれの手順を以下で詳しく解説していきます。

① 求人サイトでの検索手順

求人サイトでの検索手順を順番に解決します。

今回は例として「マイナビエージェント」を利用しています。

下記の絞り込み条件があるのでそれぞれ選んでいきます。

「職種」は「経営/企画/管理/事務」から「購買/資材管理」を選びます。

まなぶん
まなぶん
「物流」を選ぶと案件が多くなりすぎるからチェックを外しておく方がいいと思います。

次に「スキル・経験・資格」の部分で「業界未経験歓迎」にチェックを入れます。

一番下の「検索」ボタンをクリック。

まなぶん
まなぶん
今回は82件の公開案件と、12件の非公開案件がありました。

順番に気になる案件の詳細を見て「求人を紹介してもらう」のボタンをクリックしていけばOKです。

あとは転職エージェントと連絡を取りつつ、実際に面接の日程を決めていきます。

転職エージェントはどこも差がないから、3社ほど登録して、求人案件を見て、数社で面接する感じで大丈夫です。

おすすめの転職エージェント3選

 

大事なのは企業とあなたのマッチングだから、選ぶポイントは結局のところエージェントとの相性になると思います。

以下の3社がおすすめなので、登録して実際にエージェントとお話してみてください。

マイナビエージェント|定番。案件が多いから登録して損はしないはずです。

doda│業界歴が長く、信頼できる転職サービス。地方案件にも強いです。

JACリクルートメント薦めたい転職エージェントNo.1。業界トップの実力と実績があり安心です。ボクもここで転職しました

まず、マイナビは全国規模の大手、dodaは製造業に強いです。JSCリクルートメントは実際にわたしが転職でお世話になっていて、対応もエージェントの質も申し分ない会社です。

詳しくは以下の記事でも解説しています。

購買系に強い転職サイト・エージェント3選│独立する前提で選ぶべき

購買系に強い転職サイト・エージェント3選│独立する前提で選ぶべき
購買系に強い転職サイト・エージェント3選│独立する前提で選ぶべき こんな疑問に答えます。 本記事の内容 ・製造業の購買に強い転職サイト・転職エージェント3選 ・製造業の購買...

② 公式サイトから直接エントリーする手順

転職エージェントには、非公開の優良企業の求人があるメリットがありますが、逆に、優良企業だけど中小企業だから「求人予算がない」という会社も存在します。

ここを取りこぼすともったいないから、自分でgoogleMAPなどを利用して、地域別に検索して、直接企業の求人フォームからも応募しましょう。

以下の手順です。

手順① GoogleMAPなどを利用

手順② 「地域名+購買職+求人」で検索

手順③ 企業HPの求人フォームから直接応募

実際、わたしが在籍している会社もこの方法で入社したから、思わぬ優良企業が隠れている可能性は高いです。

転職活動の注意点

経験上、以下のとおりです。

・あまりいい条件を求めすぎない

・自分で調べる

完全初心者で、最高の職場に巡り合えることは少ないですから、まずは購買職についておくことが大切かなと。

購買スキルを積んでいけば将来的にはスペシャリストとして、年収アップの転職も目指せますし、コンサル独立も狙えます。

自分自身も年収300万円から始めて、最終的には1,500万円まで年収を上げてこれました。

購買職でも年収1千万円は可能です│僕が給料を3倍にした3つの手順

また、転職エージェントで紹介される企業は、採用コストを出せる企業ばかりです。

公開の求人は競争率が高いから、完全初心者だときついかもですが、自分で見つけた会社なら競争率が劇的に低い可能性が高いから採用確率も上がりますよね。

求人の選びのポイント│5社の具体例で解説

マイナビエージェント」で検索した以下の5社で解説します。

見るべきポイントは「職務内容」と「応募条件」の2か所です。

1社目:三菱自動車│車メーカー

三菱自動車の企業HPはコチラ

自動車業界らしく、完全分業されていて、この求人の仕事内容はコストエンジニアですね。

コストエンジニアは原価管理の専門家です。極めるとスペシャリストとしてコンサル独立もでき、高年収が狙えます。

原価管理の初歩の知識があれば未経験でもOKで、原価管理の未経験であっても生産技術経験があれば、十分に対応できそうです。

原価管理のイメージは以下の「購買原価低減活動のポイント3選│資材調達歴25年の部長が教える!」の記事が参考になると思います。

求人の必要条件

 

以下のとおり。

自動車業界は基本的に、分業でスマートに働ける業界だから、原価管理のスペシャリストを目指せます。

なお、大手企業は基本的な募集要件のほかに「やりがい」や「成長できる点」も提案してくれているから、あなたの将来イメージにピッタリ合えば長く続けられる仕事になるでしょう。

購買職のやりがいは「好奇心」の部分が大きく、新しいこと、未知の技術や製品にわくわくできる人には向いている求人です。

購買職のやりがいは以下の記事にまとめていますから、参考にしてみてください。

現役購買部長が考える資材調達部門のやりがいまとめ【結論は好奇心】

資材調達部門のやりがい
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2社目:ミツバ│Tier1メーカー

株式会社ミツバの企業HPはコチラ

ミツバは車載モーターメーカーの大手企業です。EV化によりモーターの需要は拡大するから、今後も期待が持てる会社です。

仕事内容を見ると「ザ・購買」という感じのスキルマップが並んでいるから、この会社では購買職の必要スキルが一通り身に付けられそうです。

購買職のスキルマップは以下の表にまとめたとおり。

購買職のスキルマップ

なお、すべて社内教育やOJTで身に付けられるとのことなので、最初は先輩の下についてチームで仕事しつつ、プラスして、ある程度は自走して勉強していく必要もありますね。

スキルは以下の記事を参考にしつつ、仕事と並行することで、独学より倍速で身につくからむしろ楽しくなります。つまり問題なしです。

購買スキルマップと独立までのキャリアプラン│調達歴25年の集大成です

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3社目:電子部品業界│イビデン・パナ・京セラ

イビデン株式会社の企業HPはコチラ

ここでは「イビデン」「パナソニック」「京セラ」といった大手企業の求人を紹介します。

結論は電子部品業界の大手企業は未経験者には厳しい印象ですね。

電子部品業界が未経験者には難しい理由は、分業がいまいちで、上流から下流まで一通りの業務をこなす必要があるのが特徴だからです。

 

パナソニック株式会社

京セラ

 

上記のとおり。かなりレベルの高い仕事が求められていますよね。

一方で、仕事内容のわりに給料が安すぎかな?という印象です。

わたし自身も電子部品業界に携わった経験では、1980年代以降のコスト競争が激しすぎて薄利での商売が当たり前だから、コストにはかなりシビアな業界ですね。

電子産業はPCやスマホ分野で世界にボロ負けしているように、車産業とは違い国家的に見捨てられた産業でもあります。

2022年以降のモノ不足やサプライチェーンの見直しで復活するかもですが、未経験者が今からがんばるにはキツイ業界かなと…

いいところは、歴史が長いところ。以下の点がしっかりしているから、仕事のストレスは少ない業界です。

・社内の手順やシステムがしっかりしているから仕事に集中できる

・労働組合が強いから福利厚生がしっかりしている

・いい意味で人間関係が温かい

上記が好きなら、以下の手もアリ。

・違う業種で経験を積んでから求人に応募する

・少し狙いを下げて、中規模のメーカーに転職

・エンジニアや生産管理でいったん転職しておいて、購買職へのジョブチェンジを狙う

このあたりは転職エージェントに相談するとキャリアプランとして相談に乗ってくれます。

転職エージェントとしても2回分の転職報酬が見込めるから、積極的に対応してもらえますよ。

4社目:ダイフク│設備業界

ダイフクの企業HPはコチラ

 

 

ダイフクはマテハン業界の大手企業ですね。物流の自動化はどんどん進んでいくので成長産業です。

「マテハン」はマテリアルハンドリングの業界用語です。工場で使われるコロコロとかベルトコンベアーとか搬送につかわれる器具や仕組みのこと。

上記の条件で年収850万くらいです。

とはいえ、2020年~2022年はコロナによる半導体製造装置業界の活況と半導体不足の影響で、搬送用のモーターなどの部品がかなり入手困難だったんですよね。

工場からのプレッシャーとか、交渉もかなりのストレスがあったので、バイヤーが辞めたりして欠員が出ていることも予想されますから、エージェントに詳細を聞くといいと思います。

必須条件はPCスキルがあれば大丈夫そうですね。

「生産管理、工程設計、購買経験をお持ちの方」とありますが、ここは経験がなくても知識をアピールできればクリアできる部分かと思います。

特に原管理価の知識が求められそうなので、この部分は事前に習得しておきたいところ。

購買の基礎部分は本ブログで学んだ知識で十分通用しますし、あわせて原価管理の本を数冊読んでおけば問題なしですね。

こういった会社は、工場からの生データを分析しつつ解決策をさがし出すような、研究気質の人に向いてます。適度に現地に行ったりできるから、事務作業一辺倒じゃないところが魅力ですね。

購買の基礎知識と書籍については以下の記事で解説しています。

現役部長が考える購買の仕事に必要な基礎知識は7つだけ【簡単です】

資材調達業務に必要な7つの基礎知識って何?【購買部長が徹底解説】
現役部長が考える購買の仕事に必要な基礎知識は7つだけ【簡単です】購買・資材調達の仕事に必要な基礎知識を知りたいですか? この記事では現役の購買部長が考える、必須の知識7選を紹介します。 足...

5社目:JX金属│原材料業界

JX金属の企業HPはコチラ

JX金属はENEOSグループの非鉄金属部門で、銅系金属素材の中でも最大手です。グローバルにスケールの大きな仕事ができるから年収もやりがいも高そうですね。

語学力は必要になりますが、購買経験はなくてもokですが基本的な語学力が必要とのこと。

とはいえ、英語に関しては1年ほど独学すれば問題なしですね。NHKのビジネス英会話講座ならテキスト代が1か月500円くらいです。

あとは興味のある分野で映画、youtube動画、ニュース番組を習慣的に見ていればOKで、あわせて隙間時間に「スピードラーニング」とかで音声学習もすると上達が早いです。

まなぶん
まなぶん
ボクも韓国語はこの方法で習得しました。

「スピードラーニング」はオーディオブックを使えば聞き放題だから、お得に始めたい方は是非どうぞ。

なお、購買の仕事に必要な英語スキルについては以下の記事にまとめています。

購買資材調達に英語スキルは必要?仕事では不要。でも転職に有利です

なお、JX金属の求人には入社後のキャリアイメージも書いてあり、こういった企業は好印象でした。

SCMというのはサプライーチェーンマネジメントのこと。つまり、取引先管理です。

上記を見ると、最初は取引先の発注、納期、品質の管理をしつつ経験を積んでいき、その後はグローバル調達の一員として企画立案なども担っていくイメージです。

おそらく3年ほど努力すればグローバル購買の基礎は身に付けられるので、いずれは年収アップやコンサル転職のキャリア選択もできそうですね。

こういった会社は、年収を上げていきたい人や将来独立したい人に向いています。

なお、購買職のキャリアパスについては以下の記事にまとめていますから参考にどうぞ。

購買歴25年の僕がおすすめする!資材調達部員の稼げるキャリアパス

購買歴25年の僕が解説する資材調達部員のキャリアパス│未来は明るい
購買歴25年の僕がおすすめする!資材調達部員の稼げるキャリアパス こんな疑問を解決します。 本記事の内容 ・購買職のキャリアパス3選 ・購買職の将来性と課題 ・これか...

転職活動の手順解説

購買転職の活動手順は以下のとおり。

手順① 必要な分野を独学

手順② ES(エントリーシート)の製作

手順③ 転職活動を開始

転職サイトに登録して求人案件を眺めつつ必要な知識を独学→自己分析と志望動機をまとめてエントリーシートを製作→面接対策

上記の流れは以下の記事にまとめています。

【保存版】調達購買職への就職手順│スケジュールごとのポイントまとめ

また、各手順ごとの詳細は以下の記事にまとめていますから参考にしてみてください。

まとめ

購買職の良さはスキルが自分自身に100%残ることです。具体的には「コスト管理」「原価分析」「海外調達」「交渉力」「情報分析力」あたりですね。

専門職として転職や独立もしやすいから、年収を上げやすい職種です。

世の中には「10働いても2しか還元されない」職種も多いですが、それだときついです。

購買職は会社のために働くのではなく、自分のために働けます。

このあたりはWEB系のエンジニアや技術エンジニアと同じですが、購買職は文系でありながら、コストエンジニアとしてスペシャリストになれる部分が最大の魅力です。

なお、本記事を読むと、他の人より転職活動で有利になっているかもですが、何も行動しなければ価値はゼロですよ。

ほんの1ミリ動くことで未来は変えることができるから「将来の生活を理想の姿で過ごしたいよ!」って方は、少しだけ行動してみましょう。

では、本記事は以上です。

※本記事で紹介した購買転職に最適な転職エージェント3選

マイナビエージェント|定番。案件が多いから登録して損はしないはずです

doda│業界歴が長く、信頼できる転職サービス。地方案件にも強いです

JACリクルートメント薦めたい転職エージェントNo.1。業界トップの実力と実績があり安心です。ボクもここで転職しました