この記事では「本当のホワイト企業とはこんな企業」について紹介します。
世の中には信じられないほど、楽で、給料も高くて、休みも多くて、福利厚生もしっかりしていて、ストレスフリーな、ホワイト過ぎる仕事が存在します。
今の職場に満足ならOKですが、さらにユルフワに働く人生があることも知っておいても損は無いはず。
以前にこんな記事を書きました。
≫ブラックではない企業選びは常にシンプルです【現役の人事が解説】
本記事は、上記の記事を補足する内容となっています。
・ホワイト企業と呼ばれる企業の実態はどのようなものか
・あなたの会社との比較
・実際に転職する方法
・求人に応募する裏技
筆者は製造業の会社員として、購買職員の採用業務を20年担当しています。
転職者に必須のMIIDAS(ミイダス)での市場価値診断では262社からのオファーと、最高で1100万円。平均の提案年収は678万円でしたので、記事の信頼性はあるのかなと。
学生時代は、名古屋の公立大学の経済学部を卒業後、大学院を目指して選科生として2年間勉強していました。
選科生というのは、簡単に言うと、大学院の浪人生ですね。
専門科目だけを学びながら、卒業後も大学で授業を受けることが出来ます。
会社員の転職市場の知識があり、大学職員との交流もあるので、現実的な情報を発信できていると自負しています!
先日、選科生時代の友人との集まりがあり、現場の声を聞いてきましたので、情報をシェアしたいと思います。
私立の大学職員は、転職市場では、非常にホワイトな環境で働けることで有名な職種です。
ホワイト企業のベンチマークとして参考になるとうれしいです。
私立大学職員に聞いてみた!ホワイトすぎる仕事│求人の探し方も解説
私立大学職員の就業事情
これがホワイト企業の就業です!という感じ。
・残業は月に5時間以内:理由は会議が延びたなど
・有給消化率90%以上
・有給は繰り越しを含めると20-30日:ほぼ毎週休む
・長期休暇が長い:夏と冬は月の半分が休みになる
私立大学職員の給料事情
こんないい条件で給料が安いかというと、違います!
人気の私立大学の場合でこんな感じ。
・30歳で年収700万円
・ボーナスは2回で200万円
・管理職になると年収1000万を超える
・完全に年功序列。勝手に給料が上がり続ける
・昇進試験なし
・転職でも同じ条件
私立大学職員の仕事の内容
仕事の内容は大きく言うと、裏方です。
・主役は教員と生徒。教員と生徒をサポートする仕事です
・基本的に言われた仕事をこなしつつ、施設・スケジュール・人員の根回し
ノルマのある仕事が存在しないのが特徴的ですね
▼学生支援の業務
クラブ・サークル活動、学生寮、学祭、奨学金制度等、学生をサポートをする窓口業務です
▼教学支援の業務
授業や履修の支援業務です。学生からの履修相談、教員との時間割調整等、学生と教員の両方と接する業務です。
▼就職支援の業務
学生の就職活動を支援する業務です。学生に志望業界や志望職種を聞いたりする面談や履歴書の書き方等を指導することもあります。
▼情報支援の業務
パソコン等の情報機器を管理する業務です。wi-fiの整備や情報機器の入れ替え対応等。
▼人事関係の業務
採用・人事関係の業務です。採用面接や退職者の対応、給料の支払い、教職員向け研修等。
▼経理関係の業務
大学で発生するお金の管理業務です。光熱費、事務用品、人件費、授業料、補助金、寄付金等。
▼総務関係の業務
総務関係の業務になります。電球の交換、水漏れの修繕、出張処理、備品の管理、代表電話の窓口等。
▼学科関係の業務
学科ごとの経費管理、関連業者の対応、学生案内資料作成、行事の準備等、教員とも近い距離でおこなう業務。
▼保健関係の業務
保健室の業務です。学生の怪我や体調不良に対応する業務。
▼図書館関係の業務
図書館の業務です。図書の貸し出しや管理に関する業務。
▼秘書関係の業務
学長の秘書業務です。スケジューリング、お茶出し、学長室の管理、電話対応、弔電等。
▼入試関係の業務
入試を管轄する業務です。受験生対応や合格通知、土日に実施される入試の対応等です。
▼広報関係の業務
大学の認知度を高める広報活動を行います。
▼国際関係の業務
学生の留学の斡旋や学生の引率、留学生の受け入れ等、語学力が必要とされます。
私立大学は非営利団体=競争がない
大学は非営利団体なので、競争がほぼありません。
一般企業は営利団体です。違いは以下。
大学の目的:学生を社会に送り出すこと
企業の目的:売り上げから利益を出し続けること
一般企業のように、上司から数字でがみがみ言われることもありません。
ノルマ達成のプレッシャーなし。
神の職場ですか?
私立大学職員のやりがい
大学職員のやりがいは、給料以外では以下のこと。
・学生の成長
・学生とのコミニュケーション
人の成長が喜びというのもいい環境ですね。
私立大学職員のデメリット
では、デメリットは?というと以下のことがあります。
・たまに土曜出勤がある。ただし午前中だけ。
もはや、デメリットなのかすら疑問です。
私立大学職員に転職する方法
私立大学職員に転職する方法は4つです。
1、大学ホームページからの直接求人
2、転職サイトからの公開求人
3、転職エージェントの公開求人
4、転職エージェントの非公開求人
友人の話では、転職しやすいのは、大学ホームページと非公開求人からの直接応募です。
理由は、シンプルに人が見る機会が少なく、応募者が少ないからですね。
希望する大学のHPから応募する方法
大学のHPから直接応募するには、いつ求人募集しているかを知る必要があります。
そのためには希望する大学のHPを常にチェックする必要があります。
とはいえ、常にチェックするのは大変です。
そこで、友人が教えてくれた、すごく楽できる方法をシェアします。
こちらの方が、twitterで常に求人情報を発信してくれています。
フォローしておくと有益です→ 大学職員の部屋さん @unitsuku
転職サイトや転職エージェントの公開求人を利用する方法
転職には、転職サイトや転職エージェントを利用するのが一般的ですが
メリットとデメリットがあります。
メリット : 受験大学の情報が簡単に手に入る。
デメリット: 求人の倍率が高くなりやすい。
デメリットは求人の人数が多くなることですが、大学職員の転職面接は特殊な傾向があり
しっかり対策すれば、ほかの人と差がつけられるので、気にならないとのコトでした。
ここまで書いてきた職場の特徴を理解した上で、マッチング対策していけばOKです
なお、転職サイトやエージェントについては「ブラック企業から転職するなら第二新卒【転職サービスを利用すべき】」の記事にまとめています。
まとめ
私立大学職員は、とてもホワイトな職場でしたね。
もしかしたら、自分主体で何かをやりたい!という人には物足りないかもしれませんが、それでも、高収入を確保しつつ、時間が十分にある環境は魅力的です。
副業で稼ぐとか、スポーツを極めるとかほかの目標で満足できそうです。
大学職員で安定を確保しつつ好きなことを探せる人生が過ごせたら最高じゃないでしょうか。
そんな未来をえらぶのも、実はあなたの行動次第。
あなたが今行動したことでしか、未来は変えられません。
なにか行動しておきたいなって方は、この機会にぜひどうぞ。
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