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【現役採用者が解説】就職四季報でブラック企業の募集を見分ける手順

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今回は、「就職四季報でブラック企業を見分ける方法」がテーマです。

もし、今あなたがブラック企業に勤務していて転職→次の職場もまたブラック企業だとしたら、もうやってられないですよね?

実は事前にある程度、ブラック企業を見分ける方法が3つあります。

1.業界で見分ける

2.就職四季報で見分ける ←ここを説明

3.採用情報で見分ける

この記事では、そのひとつである「2.就職四季報を利用した見分け方」をシェアします。

こんにちは!マナブさん@kamokamomanです。

従業員400名ほどの製造業で、25年勤務しつつ、資材購買・社員教育・採用業務などを担当しています。

業界情報と転職市場はわりと詳しいほうです!

ちなみに、わたしのスキルは、転職者に必須のMIIDAS(ミイダス)での市場価値診断では262社からのオファーと、最高で1100万円。平均の提案年収は678万円です。

MIDAS市場価値レポート

この記事を読めば、

就職四季報を利用して、ブラック企業を事前に見分ける

ことができるようになりますよ。

初回の転職で、ブラック企業からブラック企業への渡り鳥をしてしまった人は、そのあとも何度も転職を繰り返してしまう傾向があります。

転職は、今の仕事をやりながらになりますので、パワーを使います。できるなら、一回で済ませたいものです。

この記事の知識があれば、貴重な初回の転職活動で失敗することがなくなります。

採用担当者の方が、この記事を悪用するのは厳禁で!

【現役採用者が解説】就職四季報でブラック企業の募集を見分ける手順

悪用厳禁!採用担当が教える就職四季報でブラック企業を見分ける方法

就職四季報は、東洋経済社が毎年発行している就活生向けの本です。

発売日は毎年11月末となっています。

・東洋経済社が独立して発行している

・新卒と違い、転職ではOB訪問が難しい

こんな理由で、転職ために有益な本です。

ネットで得られる情報は、提供企業の宣伝が入ってしまい、企業に不利な情報が得られにくいので、紙媒体にも関わらず売れ続けています。

試験情報、採用人数、採用実績、初任給、昇給率、離職率、育児休暇、残業時間など、転職活動で気になる情報が記載されています。

紙面のサンプル画像はコチラ

姉妹版として、女子版・優良中堅企業版も発行されています。

 

たったの2,050円で、企業の意図が入っていない独立出版で、ブラック企業を判断できるなら安い投資ですよ!

就職四季報でブラック企業を見分けるポイントは4つ

就職四季報でブラック企業を見分けるポイント

1、3年後離職率

2、新卒採用実績数

3、平均勤続年数

4、採用選考プロセス

注意点:NAは要注意。残業時間は参考にならない。

以下でそれぞれ説明しますね!

ブラック企業を見分けるポイント①:3年後離職率

参照元:東洋経済ONLINE

3年離職率

3年後離職率が高いと、当然ブラックの可能性が高いです

▼下記は厚生労働省のデータです。

・日本全体の平均は30%です。30%超えはブラックを疑いましょう。

(男性のデーターですが女性も、若年層の似たような数字になります)

年齢別入職率離職率

離職率は業界によって差があります。

▼下記も厚生労働省が発表しているデーターです。

飲食・サービス業は離職率が高く、インフラ・メーカー・金融などは離職率が低いという『業界差』がお分かりいただけると思います。

・業界水準よりも離職率が高い企業は要注意。

なぜなら、その企業は、同業種の中で、事業の優位性が無く、人的資源の搾取でカバーしていることが考えられます。

業界別入職離職率

業界によるブラック企業の見分け方は、過去記事でどうぞ。

ブラック企業を見分けるポイント②:新卒採用実績数

参照元:東洋経済ONLINE

新卒採用実績数

従業員に対し、大量に採用する企業はブラック企業の可能性が高くなります。

こういった企業は、人材を使い捨てにするつもりで採用活動をしています。

・従業員数に対し2割以上は要注意!3割も募集しているような企業はアウトです。

採用者の実務でいうと、新規事業の立ち上げ・工場の新設・新規プロジェクトの立ち上げなど、一時的に採用人数を増やす年度もあります。

こんな場合は、一概にブラック確定とはなりませんよ。

ブラック企業を見分けるポイント③:平均勤続年数

参照元:東洋経済ONLINE

平均勤続年数

平均勤続年数が短い会社は、ブラックの可能性が高まります。

・実務上、平均勤続年数が10年未満の企業は危険信号です。

・創業したばかりのベンチャー起用や、起業精神あふれる会社は、前向きな退職である場合があります。

例えば、サイバーエージェントやリクルートなどは起業を応援するような会社ですので、平均勤続年数が短くなる傾向があります

起業を応援する会社は逆にホワイト企業ですよ!

ブラック企業を見分けるポイント④:選考採用プロセス

参照元:東洋経済ONLINE

採用選考プロセス

採用プロセスが簡素な会社は要注意です。

採用担当の意見としては、採用活動って結構な手間なんですよね!

主な実務でざっとこれぐらいあります。

・就職説明会の資料作り

・就職説明会現地の設営・準備

・現地での企業説明・面談対応

・1次面接・2次面接・最終選考

・新人研修

正直、企業側は面倒な仕事なんですよ!求職繁忙期の4~5月はGW中も待機^^

ということは、採用プロセスにコストをかけない会社は、人材を大事にしない会社です。

・「面接のみ」や「人物重視」の採用基準は、人材使い捨てのブラック確定!

採用プロセスを丁寧に行えば行うほど、コストがかかっている証拠ですからね。

注意点:NAは要注意。残業時間は参考にならない。

残業時間

注意点1:NAの多い会社はブラック率が高いと思います

就職四季報には結構『NA』という記述が多かったりしますよね。

NAというのは、ノットアンサーの略で、企業側から回答が無いということです。

ノットアンサーというと、ポジティブに「未回答=非公開」と考える就活生がいるようです。

が、採用担当者の立場で言うと、「未回答=答えられない」ですね^^

こちらとしても、いい数字があればアピールしたいところです。

現実を公開すると不利な情報は、「NA」という回答になりますよ

注意点2:残業時間はあてにならないですよ

残業時間を重視する就活生も多いですが、参考にしないほうがいいですよ。

理由は以下の3点です。

・一部の人材に負荷が集中している可能性がある

・ブラック企業はそもそも残業報告させない

・一般職や女性が多い会社は、残業時間が薄まる傾向アリ

ブラック企業は優秀な人材が少ないので、一部の人材に仕事が集中する傾向があります。

その人がうまく立ち回れる能力がある場合は、まだ救いがありますが、不器用で真面目なタイプの場合は、残業・休日出勤の連続です。

総合職よりも一般職が多い職場も同じような傾向になりますね。

一方で出来ない人は定時で帰るみたいな。

さらに悪いことに、ブラック企業は残業申請自体をさせませんよね。

みなし残業・サービス残業も残業時間に計算されていませんから、残業時間はまったく正確ではないですよ。

実際、残業の多い社員から管理職に昇進するシステムの会社も存在しますよ!

管理する能力が低い人間ほど、管理職に上がっていくシステムだと、しわ寄せがもろに下に乗っかってきますから、ブラックでしょ?

まとめ

採用者が教える就職四季報でブラック企業を見分ける方法まとめ

就職四季報でブラック企業を見分ける4つのポイントは、事前にブラック企業にふるいをかける時に、とても役に立ちます。

ですが、結局ホワイト企業に転職できなければメリットも半減ですよね?

ある程度、マクロ的に絞り込んだら、次は詳細に企業の絞込みを行います。

企業選びは、転職マニュアルでは「1ヶ月」と書かれていることが多いですが、個人的には「3ヶ月」は見てもいいと思います。

あせって就職先を探そうとすると、またブラック企業に行きやすくなるから、気になる企業は、徹底的に調べるべきでして、調査方法は以下の3つが王道です。

・転職サイトに登録

・転職イベントに参加

・転職エージェントに相談

自力でgoogleマップを使って企業を探し、HPの求人からエントリーする方法もありますが、ブラック企業からの転職にはおすすめできません。

ブラック企業からブラック企業へ転職してすぐやめることになると、自分も大変ですが、周りの人をがっかりさせたり、最悪、友人にあきれられたり・・いいこと無いですよ。

がっかりな女性
がっかりな女性
また?これからどうするつもり?

こうなりますからね。

ということで、転職エージェントを利用するとブラック企業を登録時点で排除してくれるから失敗が少ないです。

「自分のフィルター」×「転職サイトのフィルター」がかかるから、個人で動くよりも圧倒的にブラック企業への転職を防ぐことができます。

転職先が絞られてきたら次は「求人情報」を精査しつつ、実際にエントリーしていきましょう。

求人情報を見る手順は以下の記事で具体例付きで解説していますから、記事を読みつつサクッと行動してみてください。

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では本記事は以上になります。