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資材調達部員が英語スキルを簡単に身に付ける方法【転職にも使える】

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資材購買調達の仕事に英語スキルが必要なのか知りたいですか?

・資材購買の仕事にも英語スキルは必須なのだろうか?

・どれくらいのレベルの英語力があればいいのかな?

実際に働いている人の意見を聞いてみたい

この記事では資材調達歴25年の筆者が疑問を解決します。

「英語が苦手」という理由で就職や転職をためらっているとしたら心配無用です。

たしかに、最近の15年間で海外のお取引先は10倍ほど増えました。

米国、韓国・中国・マレーシア・タイ・インド・ベトナムなど。

様々な地域の取引先からモノを調達する機会も増えています。

でも日常業務で英語が話せるかどうかは重要ではないですよ。

実際にわたしの部下でも英語スキルが優れている人は一人もいませんからね。

この記事を読むとわかること

・資材購買調達の仕事ではどんな時に英語が必要になるのか

・実際に英語でどんな仕事をしているのか

・英語ができなくても海外との取引ができる理由

・資材購買調達部員が海外と取引するときに気を付けていること

・英語スキルは転職するときには有利(選択の幅が広がります)

記事を読んでもらえば、英語スキルに自信がない人でも安心して資材調達の仕事を目指すことができるはずです。

資材調達部員が英語スキルを簡単に身に付ける方法【転職にも使える】

資材購買調達の仕事に英語スキルは必要?│例文があるので不要です

結論です。

資材購買調達の日常業務に必要な英語力は、グーグル翻訳が使えればOKです。

理由は

1、資材調達で使用する英単語が日常英語とは違う

2、やり取りはメールで行われる【英会話がない】

3、打ち合わせでは通訳してくれる

4、中国人は英語を使わない

ざっとこんなところです。

理由1:資材購買で使用する英単語が日常英語とは違う

例を2つあげます。

1つは単語の意味が変わる場合。

例えば、Shipは通常、船という単語ですが、資材購買では出荷、荷物の意味になります。

もう一つは短縮されてしまう場合。

見積もり時に使う加工費の”Fabrication cost”は”FAB”と訳されたり。

最小製造単位という意味の”Minimum order quantity”は”MOQ”だったり。

できるだけ早くという意味の”as soon as possible”は”ASSP”と書かれます。

用語として意味を覚えたほうが早かったりします。

理由2:やり取りはメール【英会話がない】

海外の場合、日本とは時差がありますよね。

特にアメリカやイギリスといった英語圏とは8時間程度の時差があります。

日本で仕事をしている時間は取引先は寝る時間。

必然的にメールのやり取りのみになります。

WEB上の文章なので、わからなければコピペしてグーグル翻訳にかければOKです。

コチラから送る場合にも、メールの場合は例文を準備しておけば問題ありません。

 

※実務でワタシが参考にしている有益なサイトを紹介します。

実際にこのサイトで紹介されている文章だけで仕事ができますよ。

イケメン英会話さん⇒https://ikemen-eikaiwa.com/

「グローバルバイヤー」のカテゴリーで紹介されている参考例文で、ほぼ実務は網羅されています。

例えば「発注するときの英語メールの例文と書き方|資材調達必須フレーズ

という記事を見れば、発注するときの英文はOKですよね。

理由3:打ち合わせでは通訳してくれる

「とはいえ、実際に来客されたときの対応は英会話が必要でしょ?」

「最近ではweb会議も可能だし」

こんな疑問があると思います。

たしかに、取引先が来日した際や品質問題が起こった際の品質会議では会話が必須です。

ですが、専門性が必要な会話では商社の担当や通訳の方が訳してくれます。

このあたりの体験談は「【失敗談アリ】リモートの工場監査を成功させる手順とポイント3選」の記事でも説明したとおり。自分自身は話せなくても会議は成り立つので大丈夫です。

とはいえ、もちろん英語を話せたほうがメリットがあります。

・会議時間が短縮できる

・細かいニュアンスも伝わる

実務に英会話スキルは不要ですが「自分の思いをダイレクトに伝えたい!」「相手の言ってることをそのまま理解したいよ!」という方は、隙間時間を使ってビジネス英会話をマスターしましょう。

英語は言っていることさえ理解できれば、会話は高校レベルの英語力で伝わりますので。

時間のないビジンネスマンは隙間時間を有効活用

通勤時間の1時間でも積み上げれば、年間500時間以上の学習時間になります。

わたしの時代の定番はリクルートの「スタディサプリ」でした。

同期でやっていない人がいないぐらい流行っていましたので、一度は手を出した方もおられるはず。まだの方は是非どうぞ!

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「音声学習」が最近のトレンドですよね。

音声学習は特に語学習得の目的にぴったりの神サービスですね。

最近のわたしも、ジムでのトレーニング時間は常に「オーディオブック」で学習してます。

音声学習のサービスは5社ほどありますが、オススメはやはり大手2社です。

Audible:amazon連係で使いやすい。洋書も充実(月額1,500円)

Audiobook.jp:書籍はもちろん音声コンテンツも充実(月額750円)

残りの3社についても【音声学習】オーディオブック5社比較した感想│おすすめは2社です」で実際に使用した比較をまとめていますので、気になる方は参考にどうぞ。

音声学習比較した感想
ジムトレ中は音声学習がおすすめ!オーディオブック5社比較した感想音声学習(オーディオブック)に最適なサービスを知りたいですか?本記事では有名な音声学習サービス5社の一番人気プランを実際に体験して比較してみました。結論=おすすめは2社です。amazonかAudiobook.jpのどちらかを目的にあわせて選ぶべきでして、ボクはAudiobook.jpを選びました。感想は神。...

理由4:中国人は英語を使わない│言語よりも関心が大事

最近では欧米というよりは、中国との取引が増えています。

特に中国圏の人は英語を使わずに、自国語で話すことが多いです。

取引先に中国の会社が多い場合、英語を話せるメリットはグッと下がってしまいます。

「じゃあ、中国語を学んだほうがいいのかな?」

こう考える方もいるかもしれませんね。

わたしも、会社の台湾人に習って少しは勉強しています。

でも、中国語の難易度は英語よりも高いので、注意してください。

まず、ビジネスで使う場合は、話す以外にも以下のことが必要ですよね。

・聞く

・読む

・書く

・PCでの入力

想像しただけでも無理っぽくないですか?

韓国語にもいえるのですが、この中でもPC入力がかなり困難です。

「話す」にしても、中国語の発音には、四声(声調)というものがあり超難しいです。

たとえば同じ「イー」という発音でも、4種類の「イー」があるみたいなんですよ。

日本人にはまず無理なんではなかろうか?そう思える難易度です。

そうなってくると、もうプロに任せたほうが正確ですし効率的ですよね。

逆にタイ、韓国、台湾、マレーシアなどは自国語か英語を使う場合が多いです。

その場合、英語を話せるメリットは大きくなるといえます。

ですが、経験では、その国の母国語(韓国語とか)が少しだけできるほうが、英語ができるよりもバイヤーとしてはいい取引ができる気がしています。

つまり、その国の言語よりも、その国の事に興味を持つことのほうが大事。

言語学習全般に言えることですが、話す技術よりも、相手の国の文化とか習慣に関心を持つことのほうが、ビジネスでは重要だったりしますよ。

購買資材調達で英語を使用する場面【3つある】

資材購買調達の仕事に英語力は必要か【グーグル翻訳だけで問題なし】

資材購買調達の仕事で英語を使う場面は3つだけです。

・注文書を発行する

・メールを読む

・品質クレームの対策書を読む

お気づきかと思いますが、読み書きだけですよね。

会話は必要ないから、グーグル翻訳があれば十分です。

海外取引において英語力よりもむしろ必須なスキルは、ほかにあります。

そのスキルを場面別に紹介していきますね。

①注文書を発行する

注文書を発行するといっても、フォーマットをつくっておけば、記入する場所は納期と数量のみです。

その時点で分からないところは、「T.B.○○」と書いておけばOKです。

例えば

  • 単価が未決定なら「T.B.D」
  • 輸送方法を確認中なら「T.B.C」

これらは単語の頭文字をとった略語で、英語ができない人には便利です。

  • T.B.D = To Be Determined (現在未決定だが、将来決定する)
  • T.B.C = To Be Confirmed (現在確認中)

ほかにも「ToBe○○」は組み合わせが多く使える表現です。

Wikipedia で調べられるので、普段から参考にしてます。

ちなみに、注文書というのは個別契約書にあたります。

日本の長期継続取引に慣れてしまうと、ついつい注文書は軽視しがちです。

ですが、海外取引では、注文書はとても重要な書類になります。

国際的な受発注のルールや、注文内容の相互確認、単価の決定プロセスなど。

英語のスキルよりもむしろ、契約スキルのほうが資材購買に必須なスキルといえます。

事実① 英語スキルよりも契約スキルのほうが大事

②メールを読む

取引先からのメールよりも、輸送会社からの書類のやり取りメールを読むことが多いです。

・いつ、海外の工場に海外の運送会社が荷物を取りに来るか

・いつ日本に入国するのか

・いつ工場に配送されるのか

・出荷明細・検査表の内容

こんな情報が英語の書類で送られてきます。

資材購買が行う仕事は、この書類を日本の物流仲介会社の担当者に転送するだけ。

特に英語力は必要ありません。

むしろ必要なスキルは輸入・通関の知識だったりします。

事実② 英語スキルよりも輸入通関の貿易知識のほうが大事

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③品質改善の対策書を読む

不具合の対策書などは、基本的に商社さんが翻訳して送ってくれます。

まれに、急ぎの場合や、取引先が外部機関に分析を依頼したデータが原文のまま来ることがあります。

お客様からのクレーム対応など、時間がない時はそのまま原文で理解する必要がありますが、これも完全にグーグル翻訳にお任せです。

最近はかなり正確に翻訳してくれます。

IT分野の成長はすさまじいので、そのうち完璧な翻訳になりますからね。

資材調達の仕事に英語スキルは、ますます不要かもしれません。

ここでも英語のスキルは不要です。

品質問題を解決できるだけの品質管理や工程管理、統計的手法の知識スキルのほうがよほど重要です。

事実③ 英語スキルよりも品質管理・工程管理・統計的知識のほうが大事

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資材調達部員の英語スキルよりも大事なスキル

資材購買調達の仕事に英語スキルは必要か?

仕事をしていく上では、英語スキルよりも優先するスキルがある事が分かりました。

・コミニケーションの意味では、英語スキルはあったほうがいい

・資材購買の実務に必要かと言われれば必要なし。

・英語力よりも資材購買に必要なスキルはたくさんある。

英語スキルよりも優先すべきスキルについては、

①契約スキル

②輸出入の知識

③品質管理の知識

を例にしましたが、その他にも

④優先順位をつけて仕事をさばいていくスキル

⑤主体的に業務を改善していくスキル

⑥コストを分析し、交渉するスキル

など、英語以外に身に着けるべきものが山ほどありますよね。

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上記のオファーを受けられる理由は1つだけで「丸暗記」をしてるから。

具体的には以下の3つのだけ、本気の文章を作って丸暗記しています。

・自分の「生い立ち」を英文で作成し丸暗記

・自分の「職務経歴書」を英文で作成し丸暗記

・自分の「スキルマップ」を英文で作成し丸暗記

コツは、ネイティブの方に添削してもらいながら、何回も書き直すこと。

ネイティブに通用する文章なら英語に対するコンプレックスは完ぺきになくなりますから、自信をもって会話することができます。

暗記した文章の中から組み合わせるだけで、転職時の会話ぐらいは余裕で対応できますよ。

まとめ

英語のスキルは後から身に着けられるので、今は気にしなくてOKですし、今はグーグル翻訳があるので、もはや不要とすらいえます。

2018年までは、英語のスキルは超重要で、将来はもっと必要になるといわれてきました。

実際、日産や楽天のように社内の公用語を英語に変えた会社もあるぐらいです。

ただ、実際の現場感覚では、もう今は違うと感じています。

経済活動のグローバル化により、海外との取引が増えれば、対応するサービスも充実してくることはビジネスの当然の流れです。

英語ができない日本人が英語を求めるのであれば、通訳や翻訳のサービスが安価に、手軽に利用できる環境になっていきますよね。

特に、ITの分野は成長産業ですから、その流れはさらに加速するでしょう。

AIや5Gの技術が加速すれば、同時通訳はすぐ先の未来のような気がします。

それなのに「これから英語耳を鍛えるぞ!」とかナンセンスかなと、、英語耳は隙間時間で十分に鍛えられます。

これからの資材調達に求められるスキルは、英語力よりも有利購買ができるスキル。

つまり、しくみ作り・交渉のスキルです。

未来を見据えつつ、将来の自分に必要なスキルを身につけていきましょう!

自己成長に使える時間は限られていますよ!

では今回は以上です。

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