営業に疲れた人「営業の仕事は大きな仕事を受注できたときの喜びは「やりがい」を感じるけど、顧客は横柄で子分扱いだし、挙句の果てには会社でも上司に叱られる。正直しんどくてツライです……。同じくらいやりがいを感じられて、キャリアアップできる仕事はないのかな?」
こんな疑問を解決します。
本記事の内容
・購買職のメリット│営業も購買もやりがいは同じ
・キャリアアップなら製造業の購買転職がオススメな5つの理由
・失敗しない営業職から購買職への転職手順
営業の仕事で大きな仕事を受注できたときの喜びは「やりがい」を感じますから、今の状況に満足なら、しんどくても問題なしです。
でも以下の状況なら、転職を考えてもいいかもです。
・「やりがい」と「辛さ」のバランスはつりあっていないと感じる
・「つらさ」と「貢献」に応じた収入が得られていない
本記事を書いているボクも、メーカー営業→工場の生産管理と経験しましたが、この2つの仕事はやりがいと辛さのバランスがつりあっていないと思ったので、心と体が壊れる前に逃げました。
あなたも営業がつらいと感じるなら、資材調達への転職が人生の転機になるかもしれません。
資材調達部門なら、同じメーカー勤務でモノつくりのやりがいも感じながら、逆の立場で仕事ができます。
営業の仕事がつらい人向け「資材調達転職のススメ」│やりがいは同じ
資材調達部員として25年勤めてきた結論は、営業も購買も「やりがい」は同じです。
1、モノづくりに関係することができる
2、利益に直接貢献できる
3、好奇心が満たされる
4、人を育てることができる
5、ノルマのない仕事ができる
購買職のやりがいは5つあり、特にノルマがない仕事ができる部分が最高です!
さらに、資材調達部員にはT型のスキル(シングルメジャー)という横に幅広くて縦に1つ深い知識が必要だから、好奇心がある人にとっては無限にやりがいを見つける事ができますよ。
参考記事:資材調達部門の「やりがい」まとめ│資材調達部長の結論は好奇心です
「やりがい」は営業も資材調達でも同じ理由
営業部員も資材調達部員も「会社に利益貢献する」という意味でミッションは同じだから、やりがいもほぼ同じです。
営業=売りの利益
資材調達=買いの利益
上記のとおり。
「やりがい」を感じる瞬間は以下の場面でして、相手がお客さんなのか、社内の関連部署なのかの違いがあるだけです。
・自分の力で利益創出できた
・チームで新規事業を立ち上げた
・納期に間に合わせて相手が喜んでくれた
そして、同じ「やりがい」であるにもかかわらず、購買の仕事には「ノルマ」がほぼありません。
購買はコスト低減の「金額」や新規開拓の「件数」が評価の基準だから、自分自身で調整が可能です。
営業時代のボクは「ノルマ」に疲労していました。
暑い中の外回り、無作為のテレアポ、相手の冷たい態度、上司からの叱責、成長が感じられない自分、などなど。
営業の「ノルマ」は辛すぎですよね。
なお、具体的な業務の違いは別の記事にまとめています。
≫【比較】資材調達購買と営業の違い│あなたに向いてる仕事はどちら?
書籍で学びたい方はコチラも有益です。メーカーの仕事内容の理解が深まります。
営業職のキャリアアップなら製造業の購買転職がオススメな5つの理由
営業で限界を感じた時に購買職に転職するメリットは以下の5つです。
- キャリアアップのチャンス
- 会社への収益貢献が増える
- 国際的な経験が得られる
- ビジネススキルが向上する
- 多様な業界へ適用できるようになる
キャリアアップのチャンス
製造業の購買職は、営業職からのキャリアアップのチャンスとして最適です。購買職は、製造業における重要な役割を担うため、経営や経済に関する知識が求められます。
会社への収益貢献が増える
購買職は、製造業において収益の増加に貢献することができます。購買職は、原材料や部品などの調達に関する責任を持ち、コスト削減や購入効率の向上に取り組むことが求められます。
国際的な経験が得られる
製造業の購買職は、海外とのやり取りが多いため、国際的な経験を積むことができます。言語力や文化理解力の向上にもつながります。
ビジネススキルが向上する
購買職は、ビジネススキルを高めるために様々なスキルが求められます。 例えば、交渉力、論理的思考力、プレゼンテーション力など。
多様な業界へ適用できるようになる
製造業の購買職は、製造業だけでなく、農業、建設、医薬品など様々な業界に適用性があるため、転職先の選択肢も広がります。
資材調達部のメリット
営業職と両方経験して感じた資材調達部員のメリットは、大きく言えば専門性が高まること。
ミクロな視点では、自分のペースで仕事ができることです。
そして、何より仕事で付き合う相手がみな優しいですよ。
・専門スキルが積みあがる
・幅広い知識を習得できる
・できない仕事は断わってもOK
・仕組みを自分で作ることができる
・取引先の相手が優しい
ちなみに、T字型人材は転職市場でも有利です。
これから転職が当たり前になる時代が来るとしたら、営業職よりも資材調達のほうが転職の幅は広がるかもしれませんね。
プロの資材購買マンには、幅広く専門的な知識が必要です。
T型│浅く広い知識を横軸に、1つ深く専門的な知識を縦軸に持つ人材のこと
転職市場では「シングルメジャー」とも言われますね。
他には以下のタイプがありますよ。
I型│専門性を追求したスペシャリスト
ー型│何でもできるゼネラリスト
Π型│幅広い知識の他に専門を2つ持った人材、T型がシングルメジャーと呼ばれるのに対してΠ型は「ダブルメジャー」と呼ばれています。
≫資材調達業務に必要な7つの基礎知識って何?【購買部長が徹底解説】
資材調達部のデメリット
営業職に比べて、資材調達部員のデメリットは、評価が小さいということですね。
やはり製造業において会社の花形は営業です。
・成果を上げても褒められない
・できて当たり前
・社長にはなれない
社長にはなれなくても出世はできるので大丈夫です。
≫【悲報】購買・資材調達部で出世すると幸せになれない│正直しんどい
NO2を狙っているビジネスマンには最適な職種ともいえます。
ただ、個人的には出世するほど有能な人材になったなら、転職市場でも高く売れる可能性が高いので、キャリアアップの転職による年収アップがおすすめです。
資材調達部へのおすすめ転職手順
転職の手順は以下のとおり。
手順1:自分の市場価値を知る
手順2:どんな企業があるか調べる
手順3:転職エージェントに相談
ボクは上記で2回の転職に両方とも成功しています。
現在は20年以上資材調達の仕事をしていますが、転職前は営業職で。まさか資材調達部で働くとは想像もしていませんでした。
資材調達が向いていると分かったのはエージェントとの相談があったからです。
転職のプロに相談すると、ほとんどの悩みは解決しますよ。
なぜなら、いい転職エージェントに出会う事ができると働き方やキャリアプランが明確になるからです。
キャリアプランが分かる⇒努力の方向が明確化⇒無駄な消耗がなくなる
上記の流れですね。
転職で失敗したり消耗してしまう理由は、独力で転職活動をしてしまうからです。
いい転職エージェントは一生使えるパートナーになる上に、無料ですから利用しない手はなのかなと。
手順1:自分の市場価値を知る
転職はあなた自身を、転職市場で最高値で買ってもらう作業です。自分の市場価値を知らなかったら適正価格以下で買いたたかれてしまいますよね。
自分の市場価値を知るのは簡単で「MIIDAS(ミイダス)」の市場価値診断をポチポチするだけでOKです。
参考に、わたしの場合は262社からのオファーと、最高で1100万円。平均の提案年収は678万円でした。
手順2:どんな企業があるか調べる
転職サイトに3社ほど登録して絞り込み検索をすれば求人のある企業が数百社出てきます。
転職エージェントには一般に公開されていない非公開求人が多数あるから、転職サイト経由で検索した方が効率的です。
わたしも最初の転職では以下の転職エージェントを利用して転職を成功させました。
◆業界大手統合型エージェント
・マイナビエージェント
・doda│業界歴も長く、信頼できる転職サービス。地方案件にも強いです。
・
◆20代特化型エージェント
・マイナビジョブ20’s│業界大手の定番エージェント。大手は案件が多く間違い無いです。
・アサイン|20代ハイエンド層の転職エージェント。営業職のキャリアには自信があるけど「営業はもう無理!」という方にとくにおすすめです。
・
ポイントは「業界大手と特化型にそれぞれ2社ずつ登録しておくこと」でして、上記をオススメする理由は以下の記事で解説しています。
≫『第二新卒』営業からメーカー購買転職におすすめの転職エージェント
なお「転職を考えているけど、忙しくて活動できないよ……」というあなたには、効率的に求人を探すコツを記事にまとめましたから、参考にしてみてください。
≫【未経験者向け】購買転職手順の完全講義│現役部長が求人の見方を解説
手順3:転職エージェントに相談
希望の企業が見つかったら、そのまま転職エージェントに相談すればOKです。履歴書の書き方から、面接準備まですべて転職エージェントが教えてくれます。
あなたがやることは、履歴書の準備と職務経歴、スキルの洗い出しだけです。
転職絵0ジェント面談前にすべきことは以下の記事にまとめています。
≫転職エージェント面談前に準備すべき3つのこと│転職3回の体験談
資材調達部への転職は未経験でも大丈夫
初めての転職だと色々と不安になるものですが、資材調達の仕事は未経験が普通なので、業界チェンジでもジョブチェンジの転職でも問題ないです。
≫資材調達部への転職は業務未経験者でも大丈夫【購買部長が保証する】
さらに第二新卒の転職の難易度は低く、思ってるよりも簡単なので安心してください。
その理由は、簡単にいうと「売り手市場」だからです。
≫20代で転職成功した感想│第二新卒はサイトとエージェント選びが9割
資材調達部員になって立場逆転の思考は間違い
資材調達部員になれば、営業職時代にお客さんとして接していた相手側に立場になれるわけです。
ここで、今まで受けてきたような仕打ちを相手にできると思ったら大間違いです。
多分そういった思考だと、まず採用試験に受からないですからね。採用試験に受からないので、そもそもその考えは幻想です。
採用側も、そのあたりは警戒しているので、書類審査や面接でしっかり見抜いてきます。
特に資材調達部員の適性で見られる部分は「人間性」ですよ。
≫【結論】資材調達転職に必要な適性は存在しない│足りないのは行動です
まとめ│思い立ったら即行動でOK
「思い立ったら即転職!」な理由
そもそも、日本は新卒の一斉採用が基本です。
自分が本当に働きたい場所、職種にいる人のほうが少ないからですね。
そのあたりは、ボクも前の職場で感じていました。
≫今の仕事が向いてるかって?悩むのはそこじゃない│資材調達部員の例
前の職場は都心で電車通勤が一番の苦痛でしたよね。
営業のプレッシャーもきつく、会社に行く前にはナゾの腹痛に襲われる毎日、、
ところが現在は資材購買調達の地方勤務になって、毎日が快調でハッピーです。
≫工場勤務の資材調達部の日常ルーティン│残業ゼロの楽チンな仕事内容
最後に、私自身が営業から資材調達に転職した体験談を参考にどうぞ。
≫【経験談】営業から資材調達への転職成功にスキルは不要│コツは1つ
営業で消耗しているぐらいなら、資材調達部員になって活き活きと働いてみませんか?
サラリーマンライフはまだ始まったばかりです。
幸せな働き方って、必ずありますよ!