資材調達の仕事に自分は向いているのだろうか?こんな疑問がありませんか?
この記事では現役の資材部長が「どんな人が購買・資材調達の仕事に向いているのか?」を解説します。
資材調達の仕事はメジャーな職種ではないので、自分が向いているのかどうかは気になりますよね?
資材購買部員になりたいけど、自分の性格があっているか不安。
資材購買部員に求められる適性を知りたい
事前に身につけておくべきスキルもあれば教えて欲しい
こんな疑問を解決します。
記事を書いているわたしも営業からの転職組です。
現在まで20年間、資材調達を継続しており、いわゆる適職なわけですが、実は転職エージェントに「向いているかも?」と提案されるまで、資材調達なんて検討もしてない職種でした。
つまり、資材調達部員の仕事の適性は、誰でも持っているものです。
ぜひ参考にしてみてください。
購買部長が教える資材調達に採用されやすい人の適性5選【凡人OK】
資材購買調達に向いているのはこんな人です。
・優先順位がつけられる人
・クイックレスポンスが出来る人
・購入品そのものに幅広く興味が持てる人
・不遜にならず謙虚な人
・責任感のある人
「だいたいあってるな!」と思えばあなたの適性はばっちりだから、難しく考えずに挑戦すればOKですね。
考えてばかりで行動しないのがいちばん無駄だから、さっさと企業を探すなり、エントリーするなり行動しましょう!
手順は以下の記事をどうぞ。パターン別にまとめてあるから、記事のとおり行動していけば必ず購買職になることができます。
新卒の就職手順を知りたい方
≫【保存版】調達購買職への就職手順│スケジュールごとのポイントまとめ
転職手順を知りたい方
≫【未経験者向け】購買転職手順の完全講義│現役部長が求人の見方を解説
キャリアに不安がある方
≫【解決策あり】30代でも購買転職の書類選考に受からない3つの理由
採用者が見ている適性のポイント
資材調達の仕事は適性については気楽に考えても大丈夫です。
理由は、実際の面接で企業が何を見ているのか?を知れば理解しやすくて、企業側が見ているポイントは4つです。
①心構え
②取り組む姿勢
③性格
④興味
適性の判断基準│職業的適合性の理論
下の図は職業適合性を理論化したものです。
企業の採用担当者なら、必ず習得している理論のひとつです。
資材調達の仕事では、能力、技量、適性よりもパーソナリティを重視します。
以下ではポイントの補足をしていきます。
資材調達の適性ポイント①心構え
仕事に対する心構えは、あなたに常識的な価値観があるかどうか?を見ています。
常識的な価値観というのは下の9個です。
①会社の代表としての自覚│取引先に対する窓口として
②感謝と信頼│取引先に感謝の念をもって接する
③公正な判断│取引先の選定・評価において
④協調性│社内関係部門との協力体制
⑤グローバル視点│海外調達・情報収集
⑥購買原則の遵守│購買の役割の遵守
⑦法規制の遵守│法律および規制の遵守
⑧倫理感│取引先との癒着の防止
⑨機密保持│機密の無断漏洩の禁止
この9つでは、あなたが常識的な人材かを評価しています。
常識的な日本人であれば、まあ問題ない部分です。
文系でも購買・資材調達に適性がある人は多いですよ。
≫理系より文系が資材調達の就職に向いている理由│購買部長の結論です
資材調達の適性ポイント②仕事に取り組む姿勢
仕事に取り組む姿勢は、資材調達業務の性格判断において重視される部分です。
下の3種類の姿勢や性格が求められています。
①基本姿勢│3S(正義・誠意・誠実)
②業務への取り組み方│5K(顧客第一・機転・機敏・高効率・高収益)
③業務の見方・考え方│3K(客観的・系統的・企画的)
ここでは、あなたがどんな性格の人材か?ということが評価されています。
具体的には以下の3つがポイントです。
①素直であること
②好奇心旺盛であること
③正義感が強いこと
このあたりは≫資材調達部長が部員に求める理想の適性│3S・3K・3K人材とは?の記事で詳しく解説しています。
記事を読まなくても「松下幸之助さんの素直な心になるために」を一読すればOKです。
資材調達の適性ポイント③仕事に求められる適性・興味
何に興味を持っているのか?は資材調達業務の適性判断において重視される部分です。
下の4種類の適性が求められています。
①IT技術への興味│業務効率化
②情報収集力│関連分野への興味
③取引先情報の把握能力│工数査定分析・与信審査力
④語学力への興味│海外コミニュケーション力
ここでは、あなたの興味やスキルに関する部分が評価されていますね。
ポイントは、クイックアウトプットができるかどうか?という部分です。
≫資材調達の仕事に必要な2つの能力【優先順位とクイックアウトプット】
適性が合うかどうかは企業のフェーズによって変わる
資材調達の仕事は誠実な人物であれば誰にでも向いている仕事ともいえます。
その原因については、適性判断についてもう少し深彫りしていきます。
結論ですが、大事なのはフェーズを見極める力です。
フェーズとは企業がどんな状態かを表します。
1、成長のフェーズ
2、守りのフェーズ
3、安定のフェーズ
4、再生のフェーズ
仕事が向いているか向いていないかは、職種の向き不向きだけでは決まりません。
それよりも、フェーズごとの向き不向きによるところが大きいです。
理由はフェーズによって求められる適性がガラッと変わってしまうからです。
詳細は以下の記事で解説しています。
よくある質問│文系でも資材調達に向いてるの?
最後に、よくある質問にも答えます。
答えは「イエス!」です。
事実、転職で資材購買になった人の前職の傾向です。
順位 | 職種 | 比率 |
1 | 資材購買 | 40% |
2 | 電機メーカー営業 | 10% |
3 | 貿易事務 | 8% |
4 | 物流・倉庫 | 7% |
5 | 素材メーカー営業 | 3% |
資材購買で活躍したいと思っている人は、文系(事務系)のことがほとんどです。
理由は、資材には各部署をうまくコーディネートしていくスキルが必要だからです。
・技術部と協業体制を作る
・工場との協力体制を作る
・経理課との情報交換を行う
・営業への情報展開、調整のお願いを行う
・品質・技術部門と取引先の橋渡しをする
資材調達部門には各部署との連結をする役割があります。
実は、就職・転職においては、この点が盲点なんです。
「製造業のモノつくりは、理系やエンジニア向きだから」
「文系は総務や営業くらいしか携わる事ができないのではないか?」
そう考えてしまう方も多いようです。
ですが、購買・資材調達の仕事は、文系でも十分調達活動を通じてモノつくりの一員として活躍する事ができます。
コーディネートの仕事は、文系のほうが向いていると考えれば、やり方しだいで、自分の強みとして自己PRに生かすこともできますよ。
≫理系より文系が資材調達の就職に向いている理由│購買部長の結論です
まとめ│資材調達部員には誰でもなれる【すぐ行動しよう】
資材調達の仕事では、能力、技量、適性よりもパーソナリティを重視します。
資材調達の仕事の適性で大事な部分は能力でもスキルでもなく「あなたの性格」です。
なので、資材調達の仕事は誰でもなれます。
とはいえ、当たり前ですが、なりたいな?だけで行動しないと何も変わりません。
元メーカー営業で疲弊していたわたしも、行動したからこそ資材調達部員になることができました。
転職してもう25年になりました。
天職と思える資材調達の仕事ですが、実は自分で選んで転職したわけではありませんでした。
自分の適性は自分ではなかなか判断できないものです。
何に向いているのかは他人に判断してもらうと新しい発見があります。
転職サイトの自己診断や、転職エージェントとの面談を通して、天職を見つけることができれば、人生の幸福度が上がります。
webで無料の自己診断だけでもしておくと、新しい発見がありますし、無料登録だけして企業をリサーチするだけでも第一歩ですよ。
リクナビNEXT│大手転職サイト。全国的に広く非公開求人を探せます。
MIIDAS(ミイダス)│あなたの適正年収とスキルレベルを知る事ができます。
マイナビエージェント│定番エージェント。大手は案件が多く安心です。
doda│業界歴の長く信頼できる転職サービス。地方案件にも強いです。
JACリクルートメント│薦めたい転職エージェントNo.1。業界トップの実力と実績があり安心です。ボクもここで転職しました。
自分の適性判断×企業のリサーチが終わったら、エージェント経由で、希望の企業の面接を受ければOKです。
転職のハードルは思ったより低いから、勢いで思い切って動いてみると人生が変わるキッカケになったりします。
資材調達の仕事は誰にでも適性がある上に、将来性もあるやりがいのある仕事ですから、ぜひ挑戦してみてください。手順は以下の記事を参考にどうぞ!
新卒の就職手順を知りたい方
≫【保存版】調達購買職への就職手順│スケジュールごとのポイントまとめ
転職手順を知りたい方
≫【未経験者向け】購買転職手順の完全講義│現役部長が求人の見方を解説
キャリアに不安がある方
≫【解決策あり】30代でも購買転職の書類選考に受からない3つの理由
今の状況に満足ならOKですが、そうでないなら今すぐ行動しておくべきかなと。
ボクも転職組なので断言しますが、少しの行動で未来は劇的に変わりますよ!
では、本記事は以上です。