資材調達・購買の仕事内容

購買部長がフロー図で解説│資材調達の仕事内容と1日のスケジュール

この記事では、原材料や部品の資材調達部・購買部で毎日行なわれる仕事内容と1日のスケジュールをフロー図つきで紹介します。

就活生
就活生

・資材調達・購買の仕事の仕事の内容を知りたい。

・業務の流れや1日のスケジュールはどんな感じだろう?

・実際に仕事をしている人から具体的に良いところや悪いところも知りたいです。

こんな就活生の疑問に答えます。

現役の資材調達購買部員で25年目の筆者の1日のスケジュールを紹介することで解決していきます。

購買部長がフロー図で解説│資材調達の仕事内容と1日のスケジュール

【就活生向け】資材調達購買部の仕事内容│1日の流れをフローで解説

資材調達・購買部員の仕事内容は、ほとんどが接客対応もしくは資料作成です。

・注文処理(30分)

・納期や価格の交渉(1時間)

・接客・準備(3時間)

・目標管理(1時間)

・資料作成 (残り時間)

資料作成というと聞こえがよいですが、現実は他部署から依頼される雑用ですね。

こんな資料を頼まれて作ります。

・購買品の単価比較

・購買品の特性比較

・購買先の市場動向

資材購買の基本的な業務フロー

資材購買の基本的な業務手順は下図の業務フローをご覧ください。

※クリックで拡大します!

購買業務フロー
購買業務フロー図

▼資材購買の業務フロー

① 複数の取引先から見積書を入手する
② 見積価格の検討評価
③ 購入先の決定
④ 注文書の作成・送付
⑤ 納期管理
⑥ 検収・受入れ検査
⑦ 入庫処理
⑧ 倉庫管理

◆「契約業務」

この中で①~③は契約業務と呼ばれ、大企業ほど分業化されています。

◆「調達業務」

調達の業務は④⑤です。

◆「倉庫業務」

倉庫の業務が⑥~⑧になります。

小規模な事業所では①~⑥までを一人の担当で行う場合もありますね。

さらに詳しく知りたい場合は≫資材部・購買部・調達部の違いを徹底解説!4つのポイントで説明可能の記事で解説しています。

 

資材購買の基本業務は、以下の2つの業務が混在しています。

  1. 価格の決定など難しい交渉を必要とする業務
  2. 指示された業務や決められた業務をその通りに実施する比較的簡単な業務

 

設計担当者が注文する原材料や納期などの条件を決めてしまい、資材購買担当は以下の3つだけを行う会社もあります。

  1. 納品日の確認
  2. 必要に応じて督促
  3. 在庫管理

納期の管理と在庫の管理については以下の記事で詳細に解説しています。

企業の規模や取扱うものにより多少の違いはありますが、製造業の資材購買の仕事は毎日の繰返し業務も多いですね。

資材購買担当の一日の業務内容

たとえばボクの会社の一般的な担当部員の1日の業務内容は以下の感じです。

・月間4億円程度の資材購入

・①~③までを1人で担当

・④~⑧を部下に任せる

資材購買の仕事は、この程度の仕事のスケールであれば、自分自身で自由にスケジュールを組むことが可能ですよ。

人に指示されたり、人に決められた時間軸で仕事をすることが苦手な人には最適ですね。

つまり購買の仕事は「わたしはサラリーマンに向いていないかもな」という自覚がある人にも超オススメです。

 

1日のタイムスケジュール

資材購買は、営業に比べると自分でスケジュールを組みやすい分、残業少な目です。

7:30出社
8:00始業・朝礼
メール確認~返信(約50件)
発注業務・納期進捗の確認
10:0010分の休憩
納期進捗の確認
来客対応
12:00昼食 (社員食堂)
12:45先行情報資料の作成
来客対応
15:0010分の休憩
品質・コストダウン資料の作成
16:30メールの確認
16:45報告・終業
休憩
17:00残業開始
納期・品質トラブルの解決
残った資料の作成など
18:00退社

定時で帰るほうが多いですが、トラブルが起こると少し残業になる感じです。

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月間のタイムスケジュール

資材購買の月間スケジュールは、支払いと注文の時期が決まっているだけ。

わりと自由に自分で決めることができます。

月初検収業務(稼働日3日で締め)
月次単価表の作成
検収作業
赤伝の回収確認
先行情報の発信①(約10社2000アイテム分)
10日在庫のまとめ
予算目標など管理項目のまとめ
15日先行情報の修正②(約10社2000アイテム分)
20日発注
27日検収準備
月末棚卸し

空いた日を利用して工場を回ったり、取引先へ出張したりもできます。

資材購買の仕事の良いところと悪いところ

資材調達購買の仕事のいいところは、サラリーマンに向いていない人に最適なとこですね。

というのも、購買の仕事は買う側なので、自分のペースで仕事がしやすいから。

文系なら「自分に向いている仕事は営業なのか?それとも購買なのか?」も迷うと思います。

・営業はサラリーマンに向いている人に最適

・購買はサラリーマンに向いてない人に最適

上記のイメージで選んでいけば間違いがないのかなと。

なお、わたしは両方の仕事を経験しています。

体験談は「【比較】資材調達購買と営業の違い│あなたに向いてる仕事はどちら?」の記事でまとめていますので気になる方は参考にしてみてください。

では、あなたが購買の仕事に向いていることが分かったところで、具体的に解説していきましょう。

資材購買調達の仕事の良いところ

・自分のペースで仕事ができる

・自分でしくみを作ることができる

・他業界の人と会うことで情報交換できる

・自由に外出もできる

・工場に自由に入ることができる

資材購買調達の仕事は、ルーチンの事務作業を効率化することができると、かなり自由な時間が作れます。

サラリーマンでありながら、ある程度自由な環境で仕事を進めたい人にはぴったりな仕事ですよ。

特に、わたしのようなB型人間は天職に感じるかもしれませんね。

あと、工場に自由に行くことができることも、好きな人にはたまらないポイントになるかもしれません。

世の中にはお金を払ってでも工場を見学したいという方もおられるみたいですし。

資材購買調達の仕事をしていると、素材の工場や、プレスの工場、組み立ての工場など、さまざまな工場をタダで見学することができます。

しかも、あなた専用のコーディネーター付きですよ。

資材購買調達業務の悪いところ

・主体的に予算や在庫設定のノルマを守るスキルが必要

・問い合わせが多くクイックなレスポンスが必要

・たまに理不尽な要求にもこたえる

・自分の主義と反する行動も必要

・取引先の慶弔などに出席しなければならない

 

資材購買調達の仕事は自由が多いということは、同時にやることも責任も重い仕事です。

自己管理ができない人や、マネジメントが苦手な人は苦しむかもしれません。

一人で自由になることが多い反面、自分自身でやらなければならないことも多い仕事です。

ルーチンの事務処理を効率化していかないと、問い合わせや、やらなければならない仕事の処理だけでパンクしてしまいます。

そんなときは、優先順位を決めて行動しましょう。

資材調達の仕事に必要な2つの能力【優先順位とクイックアウトプット】

 

また「仕入れ」は会社の利益に直結しますから、厳しい対応ができることも求められますよね。

実は資材購買調達の仕事をしていると、そんなときが一番辛いときかもしれません。

「今の対応が正しいのかな?」という疑問に苦しくなったら「あるべき姿」を思い出しましょう。

調達/購買部員のあるべき姿とは?│購買部長が新人の悩みを解決する

 

個人的な主張と会社の方針や社会の流れが違うときには、自分の主義に反した行動をしなければならないことがあります。

たとえばBCPの対応は会社のメリットを第一に考えて行動します。

製造業のサプライチェーンBCPの対応とは?現役資材調達部長が解説

 

このあたりの折り合いをうまくできないと、憂鬱な気分になってしまう人もいるようです。

とはいえ、このあたりはサラリーマンとして組織に属している以上は、どの職種にもあることなのかなとも思います。

 

あと、めんどくさいけど取引先の慶弔関係にも出席したりします。

数年に1回ぐらいは休日が潰れることもありますよ。

「接待」に関しては受けるか受けないかはその人しだいです。

ボクの場合は、お酒が飲めないので接待はないですね。

資材調達に接待はつきものなのか?現役購買部長の結論【断ればOK】

まとめ

資材購買調達の業務フローと、一日のスケジュールを紹介してきました。

いいところと悪いところは当然あるわけですが、個人的には、普段の業務としては、いいところのほうが多い仕事だと感いています。

・自由に仕事ができる

・いろいろな情報を吸収できる

・いろいろな工場を見学できる

事務処理の効率化とマネジメントの能力さえあれば、自分の業務を自分でかなり自由に決めることができます。

「わたしはサラリーマンには向いていないかもな」

こんな風に思っているあなたがサラリーマンとして輝くことができる仕事。

そんな数少ない仕事が資材調達購買の仕事です。

このブログを読んで1人でも優秀な資材購買マンが増えれば製造業の発展にもつながりますし、わたしも本望です。

やりがいもあるし、挑戦してみる価値のある仕事ですよ。

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なお、もっとも楽に年収1千万円も目指せる仕事でもありますね。

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では、本記事は以上です。