未経験で調達・購買の求人に応募しても大丈夫なのか不安ですか?
こんな疑問を解決します。
この記事では現役の資材調達部長が、資材調達の転職に業務経験は不要な理由をわかりやすく解説します。
調達・購買部門の仕事って、実際何をしているのかわかりにくいですからね。
もしかしたら、未経験からの応募だと不安に感じるかもしれません。
ですが、迷っていても何も解決しませんよ。
じっさい何の問題もありませんので、自信をもってエントリーしましょう。
購買部長の私が保証します!
調達・購買の仕事が好きそうなら、それだけでOKです。
【事実】購買求人の申し込みは6割が未経験者です│転職しやすい
・購買・資材調達部への転職は未経験でも大丈夫です。
・資格も、事前学習も必要ありません。
・仕事をしつつスキルアップ⇒独立が目指せます
調達・購買の仕事で大切なことは「経験よりも適性」です。
以下の3点で解説します。
1、資材調達のスキルはやりながら覚えるものだから
2、資材調達の就職では、経験よりも人間的な適性を重要視するから
3、実際に転職に成功した人が未経験だから
※ぶっちゃけ、この時点で「営業から調達・購買転職におすすめの転職エージェント│感想と選び方」の記事を参考に、求人にエントリーしてしまってもOKなのですが、不安な方は記事を読み進めてみてくだい。
では、順番に解説していきます。
1、資材調達のスキルはやりながら覚えるものだから
資材調達に必要なスキルというのは、購入品や企業ごとに特有のものが多いです。
なので、転職活動中に特に有利になるものではありません。
資材調達の仕事に必要なスキルには以下の4つがあります。
下の表でスキルの中身を見てみましょう。
資材調達のスキルは、外部にいて身につくスキルが少ない事が分かります。
※人材を評価できる部分は、ヒューマンスキルの部分ぐらいですよね。
スキルの分類 | 具体的なスキル |
戦略調達スキル |
|
社内対応スキル |
|
購買先対応スキル |
|
ヒューマンスキル |
|
ですから、資材調達のスキルがあるかどうかは重要ではありません。
重要なのは、企業が求める人物像か?というヒューマンな適性の部分です。
高学歴でも購買職で内定が出ない方は上記の理解が足りません。
2、資材調達の就職では、経験よりも人間的な適性を重要視するから
資材調達部員に求める適性は、個人の性格的な部分です。
性格は、個人がそれぞれ持っているものなので、後から修正する事が難しい部分です。
だからこそ、資材購買部員を選ぶときには適性を重視します。
資材調達部長が部員に求める理想の適性を3S・3K・3K人材と呼んでいます。
①基本姿勢│3S(正義・誠意・誠実)
②業務への取り組み方│3K(機転・機敏・効率)
③業務の見方・考え方│3K(客観的・系統的・企画的)
端的に言うと、理想の人材はこんな適性を持った人です。
「真面目で誠実、効率的にクイックにアウトプットができる人材」
こんな適性のある人は、未経験でも、ぜひ資材調達の職種を希望してみてください。
さらに知りたい方は、詳細記事を参考にどうぞ。
3、実際に転職に成功した人が未経験だから
わたし自身も、回りを見ても転職で資材調達部員になった人は未経験者です。
未経験の人も普通にバリバリ仕事をこなしています。
資材調達への転職者の前職履歴のデータを見ても、傾向は明らかです。
転職で資材購買になった人の前職です。
順位 | 職種 | 比率 |
1 | 資材購買 | 40% |
2 | 電機メーカー営業 | 10% |
3 | 貿易事務 | 8% |
4 | 物流・倉庫 | 7% |
5 | 素材メーカー営業 | 3% |
資材購買で活躍したいと思っている人は6割が未経験ですね。
※ 同業からの経験者となると、もっと減ります。
感覚的には、逆に経験者のほうが珍しいぐらいですよ。
その理由としては、2つ考えられます。
・資材調達部員は長期に育てるものだから安易に転職しない
・資材調達の仕事は満足感を得やすい仕事なので転職しない
なので未経験だからといって、資材調達の求人に迷うのは無意味です。
未経験のほうがむしろ、これまでの職歴との掛け算ができます。
経験者よりも、思いもよらない場面で能力を発揮しやすいということもありますよ。
資格も事前勉強も不要です
資材調達に資格は不要
そもそも、資材調達の仕事には評価が上がるような資格が存在しません。
なので資格は不要です。
資材調達に転職する前にあると便利な知識
資格はやスキルは、持っていたほうが仕事がしやすくなるぐらいの重要度です。
ですが、転職後のご自身のプラスアルファとしては有益です。
・簿記の知識
・QC検定3級以上
・第2外国語
・プログラミング
もっていると仕事のスタートダッシュがつきやすくなります。
資材調達の事前勉強は不要
資材調達の勉強法やアマゾンで検索すれば100冊以上でてきます。
以下のとおり。
ですが、資材調達のノウハウ本や組織論は、実務に役に立ちません。
※筆者が読んだ限り、部下に紹介したいと思う本はありませんでした。
逆に言うと、資材調達の仕事に必要なスキルや経験は転職後に身につけられます。
資材調達は、未経験で転職した後から勉強しても遅くありませんよ。
まとめ│資材調達への転職のハードルは低いので挑戦しましょう
記事の結論ですが、購買・資材調達部への転職はハードルが低いので、挑戦しましょう。
・未経験でも問題なし
・資格も事前勉強も不要
実際に、転職者の90%は未経験者ですし、わたし自身も営業職からの転職でした。
資材調達の仕事は、むしろ就職してからの勉強のほうが重要です。
なにせ、自社製品の名前や工程、システムの使い方を覚えるだけで精一杯ですからね。
誰でも最初は初心者です。
やる前から心配するのは無意味です。
今の仕事に不満があっても、自分が行動しない限り何も変わりませんよね。
まずは本当にしたいことをはじめてみて、それから悩んだほうがよほど前向きです。
購買歴25年のノウハウを以下の記事にまとめていますから、購買職がどんな仕事か気になる方は参考にどうぞ。
≫文系未経験からの購買転職ガイド│調達歴25年の僕のノウハウ17選
転職活動が不安な方は、転職エージェントの無料相談から始めてみるといいですね。思っているよりもスムーズに活動がはじめられます。
前向きに行動できると、気分もいいし、毎日に彩が生まれ楽しくなります。
ため息をつきながら仕事をするよりも、右肩上がりの未来を考えながらのほうが楽しいですからね。
若いうちは「今日より明日、明日よりあさって」と良くなっていくことだけを考えるべきかなと。
ということで、今回は以上です。