就職活動にあたり、新卒学生が一度は悩む【やりがいvs年収】の結論を知りたくありませんか?
昨日まで気ままな大学生だったのに、突然やってくるのが就職活動です。
いきなり、就職する会社を選べと言われても困ってしまいますよね?
・やりたいこととか、まだ決まってないのに「やりがい」とかいわれても困る、、
・年収も欲しいけど、やりがいがある仕事を選ぶべきという人もいるし、どちらを優先すべきなんだろう?
こんな疑問を解決します。
就職活動は人生の大きなイベントです。
どんな働き方や会社を選ぶかによって未来を大きく左右するかもしれません。
そんな大事な就職活動ですが、何を基準に選ぶべきか?がわかっている就活生はごくわずかです。
結局、ボクは最初の就職は高年収の会社に決めて、その後転職したわけですが、この記事では一足先に社会人となった体験から
- 「新卒時には、どのポイントで企業を選ぶべきか」
- 「受ける企業を選ぶ際の注意点」
をお伝えしていきます。
この記事を書いているボクの経歴はプロフィール記事のとおり。
- 新卒では就職せずに中途で就職
- 1回目の就職(一部上場の高収入企業)で消耗
- 地方の中小企業への転職で大成功
いまは「やりがい」のある企業でふわっと働いています。
【就活生向け】就職の軸の決め方│やりがいと年収なら年収を選ぶ理由
本記事のポイント
・就職に有利な「新卒カード」は生涯一度しかない
・新卒時は「やりがい」という、あてにならない軸で就職するのは危険
・「年収」を軸にすると実際のギャップも少ないし就職後のメリットも大きい
結論
「やりがい」も「年収」も両方選ぶ。どちらかを選べといわれたら、新卒時なら迷わず「年収」です。
同じように働くなら、お金はあった方が無いよりも人生と心が豊かになります。
例えば、収入が低いアルバイト時代のビデオ店の職場では、怒鳴り声や悪口がはびこっており、クーラーも効かなくて暑いからイライラするしで、とてもいい環境とは思えませんでした。
一方、年収が高い集団で働いていると、皆さん心穏やか。冷静な話し合いをもとに仕事が進みます。
なお、ボクは人事もしていますが、最近はSNSでいいことばかり拡散されるから、本当の企業の選び方を知らない学生が多すぎる印象です。
≫その求人で大丈夫?就活生の1割しか知らない失敗しない企業の選び方
面接では「年収が軸です」とは言えない
就活生になると「就活の軸」という言葉をあちこちで聞くようになります。
「就活の軸」とは、自分の就職活動を何を基準(軸)にして動いていくかを示すもの。
この軸がしっかりしていると就職活動に有利とされています。
理由は、採用担当に良い印象を与えられるからですね。
企業は自社と新卒者のマッチングを最重要に採用活動をしているわけです。
もし、就職活動の軸が「年収」だけだと、あまり理想的とはいえないですよね。
よほど野心にあふれた新卒が欲しい企業でない限り、採用してもらえません。
ボクも企業側になったので分かりますが、「年収」重視でこられると
- 「この人、優秀そうだけど、年収の高い企業にすぐ転職しそうだな」
- 「今回の採用は見送りで」
となります。
とはいえ、現実的に考えると「年収」を選んだ方が経済的な余裕もできる。家庭を持った時に、家族を満足させる生活が送れる可能性が高くなるでしょう。
一方「やりがい」を選べば、毎日が楽しく充実したワークライフになる。仕事が自身を成長させ、人生が豊かになりそうです。
なので、まずは両方の軸で考えてみる。そして、自分の考えを整理しておく。
こんな作業が、とても大事になります。
やりがいがある仕事が必ずしも年収が低いというわけではないわけです。年収が高い業界で、自分のやりがいがありそうな会社を探すことができれば最高です。
ただ、現実的には、年収と言うのは「会社」ではなく「業界」で決まってきたりします。
ココが難しいところなんですよね。
≫低い年収の劣等感に悩むなら上げる方法は3つある│選ぶのは自分です
自分のやりがいを感じる「業界」の年収が低い場合に「年収vsやりがい」の悩みにぶち当たることになります。
新卒で「年収vsやりがい」なら年収を選ぶべき理由
この問題にぶち当たったときに「年収」を選ぶべき理由をお伝えしていきます。
体験談でいえるのは、新卒時での年収はめちゃくちゃ大事ってことです。
その理由は5つあります。
- 年収が高ければ人生の選択肢が増える
- 年収はステータスになる(もてる)
- 「やりがい」はもろくも崩れ去る
- 年収が高い=仕事がきついではない
- 年収が高い=能力が高いではない
順番に説明していきますね。
①年収が高ければ人生の選択肢が増える
新卒時に年収が高い方が当然ですが、お金が貯まります。
お金が貯まると、やりたいことができるようになる。
ボクが新入社員で入った会社は、某パチンコ周辺機器の会社でした。
年収はなんと社会人1年目の年で500万円。
パチプロ兼ライター業もこっそり副業してたので、25歳で年収1000万円を超えていました。
でも、年収が高いほど日々の生活に余裕ができるし、お金もたまりやすくなるのは間違い無いでしょう。
意識が高い系の方なら、きっと20代で1千万円ぐらい貯金できます。
貯金があるといいこと
- 事業もできる
- 自身への投資もできる
- 年収の低い同年代よりも早くできる
- 早いうちから、人生の選択肢を広げることができる
やりがいのある仕事で年収が低い場合
- 40歳でも貯金できない
- 家族とか、いろいろなしがらみができる
- 時すでに遅し
②年収はステータスになる(もてる)
若い会社員は、ほかに判断基準が無いので年収が高い方が単純に尊敬されます。
年収が高いと有利になること
- 同年代から尊敬される
- 女性にもてる
- 社会的信用が上がる
新卒後はまだ友達が独身で、学生気分が抜けていないので、わりと頻繁に会います。
その時に、お互いの年収がいくらなのかの話をしたりするんですよ。新卒はだいたい300〜400万がいいところです。
そこでドヤ顔で「700万!」とか「俺800万!」とか、高年収アピールしてくる人が必ずでてきます。
そこで「すごい!」とか「すてき!」とかなっちゃうんですよ!実際に。
若いうちは、ほかに判断の基準が無いんですね。
なので「年収が高いこと=その人の価値」になることは、どうしてもありますよ。
あと、社会人になると女性は高収入を好む傾向があるようです。
学生のうちは「スポーツができる」「かっこいい」「やさしい」などでもモテます。でも、社会人になると「年収」という要素も入ってきます。
今まで女性に相手に相手にされてなかったような男でも、銀行員という肩書きがついたとたんに彼女ができたり、年収が高いほうがモテたりは確実にあります!
若いときにパートナーが得られるという意味では人生の選択肢が広がるともいえるでしょう。
実生活において有利なこと
- 年収がステータスとなる
- その結果、住宅ローンが組める
- 事業資金が借りやすくなる
つまり、資金調達で有利になります。
③「やりがい」はもろくも崩れさる
「やりがい」が決まっている学生のほうが少ないし、希望の仕事は自分で決められません。
就職する前に思い描いていた仕事内容と、実際に入ってからの仕事内容にギャップがなかった人なんて実のところほとんどいません。
新卒の約30%が転職します。
就活生は「やりがい」があいまいで当然です。やりがいなんて分からなくて当然!
だって働いたことがないんだもの。
ほとんどの人は、仕事をやってみて「やりがい」を見つけるという感じです。
新卒で「この会社、やりがいありそう!」と思うのは想像でしかないわけです。
さらにいうと、想像していた職場に配属されるかすら、わからないのが現実ですよ。
なので、新卒の就活生は事実として把握できる「年収」を軸にすべき。
そのほうが、就職後のギャップが少なくてすみます。
④年収が高い=仕事がきついではない
よくある勘違いですが、年収が高い仕事がきついわけではありません。
年収が高い仕事=スキルが珍しいだけ。
学生アルバイト的な「時給で考える時給脳」で考えると「年収が高い=キツイ仕事」と考えがちですが、実社会ではそんなことなくて
求められる能力の希少性が高い=年収が高い
です。
よくたとえられるのが「レジ打ちのバイトは時給が安くても当たり前、なぜなら誰でもできるから」という言葉ですね。
誰でもできる仕事は人が簡単に集まるので、給料が下がるという例えです。
逆に、新卒で年収が高い仕事につくということは、希少性のあるスキルを身につけることができるということ。
ちょっと体験談です。
以下のことを覚えておくといいですね。
- 年収が高い会社から「やりがい」を求めて低い会社に降りることは簡単
- 転職で高年収の会社に上っていくことは難易度が高い
高年収は、企業側も戦力として働いてもらうために、教育もしっかりしてくれます。
スキルも、同年代に比べて比較的早く身につきます。
なので、皮肉にも次の転職では非常に有利でした。
逆に、普通の新卒と同じように過ごしてきた人が転職する場合。
- よほどの自己投資でスキルアップした人
- 才能にあふれた人材
こんな人でないと、年収を上げる転職は厳しいかもしれませんよね。
でも、サラリーマンがスキルアップをさぼらないことは予想以上に難しいですよ。
なんとなく働いてお金をもらっているうちに、だんだん脳死状態になっていきます。
≫サラリーマンが35歳で誰でも一度は仕事を辞めたくなる理由はこれ!
⑤年収が高い=能力が高いではない
スキルの希少性が高いだけでは年収が高くなりません。
プラスして業界の年収が高いと言う要素も必要。
たとえば、保育園の先生や介護施設の職員です。
専門性も求められ人材不足にもかかわらず、年収は平均以下となっていますよね。
仕事のハードさや、社会的な貢献度はトップランクかと思います。
でも残念なことに高収入ではありません。
つまり、
- 高年収=仕事がキツイ でもなければ
- 仕事がキツイ=高年収 でもないわけです。
将来はどうなるか分かりませんが、現在高年収の業界はIT、金融、私立大学職員などで、下図のとおりですね。
≫私立大学職員に聞いてみた!ホワイトすぎる仕事│求人の探し方も解説
年収で企業を選ぶときの注意点
本記事の主張を繰り返します。
・就職に有利な「新卒カード」は生涯一度しかない
・新卒時は「やりがい」という、あてにならない軸で就職するのは危険
・「年収」を軸にすると実際のギャップも少ないし就職後のメリットも大きい
昨日までただの学生だった自分が突然、やりがいのある会社を見極められる可能性はとても低いです。
仕事はやってるうちに「やりがい」が見つかったりしますし、ほとんどの仕事が誰でもできる仕事です。
まずは具体的な数字で表せる『年収』という指標を軸にすると後悔が少ないです。
ただし、年収をどのように判断するかという目も大事なので、以下も補足しておきます。
・年収がいいだけで、内容がブラックな企業もあります
・年収がいいけど、まったく興味が無い仕事は続きません
・平均年収で判断せずに、20代年収で判断すべき
・年収よりも可処分所得(実際使えるお金)が重要です
優良企業の探し方については、以下の記事でまとめています。
≫【現役人事担当が解説】優良な中小企業の選び方│大企業より幸福かも
体験談です。
年収が高くても、維持費も高いのでは意味がありませんよ。
ボクはこれが無駄だと感じたので、田舎の工場に転職しました。
年収は減りましたが固定費も減って、逆に生活の質は向上。
・東京で家賃などの固定費が高い
・通勤も含めた拘束時間が長い(あなたの時間>お金です)
・スーツ代や昼食代など、経費が高い
・接待でのゴルフや飲みに、休日の時間やお金がかかる
終身雇用、年功序列、新卒一括採用の崩壊で転職が当たり前の時代になりそうです。
事実、定年まで同じ会社で勤め上げる人は男性は3割、女性は1割以下です。
つまり、将来の年収が高くても何の補償もないです。
- 初任給がいくらなのか?
- 初年度の新入社員のボーナスはいくらか?
など、しっかりと把握してからエントリーすることが大事ですよ。
まとめ:後悔のない就活をする方法
「年収」か「やりがい」かという選択は本来意味が無くて、両方満足できるのが一番。
どちらかを選ぶなら「新卒なら年収がいいよ」ということです。
それは、年収の方が確実だから。
ただ、判断するのは結局は自分自身です。
日本には20万社以上の企業があり、必ずやりがいと年収を両立できる会社があるはずです。
新卒の就職活動で手を抜くと後悔することになりますから、しっかりと希望条件に合う企業を探してみてください!
最後に、ボクが実際に使っていた方法を紹介しておきますので参考になれば。
年収で企業を選ぶなら登録必須です。
ボクは就活サイトを7個登録しており、その中の3つをメインに活用していました。
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なお、就職後も転職サイトには常に登録しておきましょう。
定期的に自分の市場価値とマッチングはチェックするのは今の社会人の常識ですし、実際に40代以降でも、たまにびっくりするようなオファーがきて悩んでしまいます。
たとえば、年収1,000万円超えの案件が来たこともあります。
(空港勤務でしたので、通勤時間が長すぎて断りましたが、、)
市場価値の調査>>市場価値診断ならMIIDAS(ミイダス)!
他の就職サイトでは、なかなか年収を提示してくれないので、年収を軸にしてる人はここで無料診断しておくといいですね。
登録するとすぐにメールが来て、うれしかった思い出があります。
それからは、週一ペースで企業からオファーが届くようになる感じです。
詳しい説明はこちらでも書いています。
今回は以上です。