転職活動においては、事前にブラック企業を見分ける力は超重要です。
今あなたがブラック企業に勤務していて転職を考えているなら、仕事選びや、転職活動は、悩んで悩んで絞り込んだものでしょう。
ですがもし、絞り込んでやっと入社した会社が→またもやブラック企業!
だとしたら?
実際にブラック企業からブラック企業への渡り鳥を繰り返している会社員は、ぼくの大学のの同期の中にもたくさんいます。
間違えた転職活動は、あなたもその沼にはめる可能性がありますよ。
そうならないためにも、事前にブラック企業を見分ける力は重要です。
実は、事前にブラック企業かどうかを見分ける方法が3つあります。
この記事では、そのひとつである「3.採用情報での見分け方」を解説します。
・こんな求人情報ならブラック企業確定!
・ブラック企業を採用情報で見抜く方法
この記事を書いている筆者は従業員400名ほどの製造業で25年勤務しつつ、資材購買・社員教育・採用業務などを担当しています。
転職市場と採用情報分野はプロです!
市場価値は転職者に必須のMIIDAS(ミイダス)での市場価値診断で、969社からのオファーと、平均の提案年収は678万円でした。
転職先を選ぶ前にすべきこと【求人情報でブラック企業を見分ける】
ブラック企業がイヤで転職先を絞り込んだら、求人情報を入手しますね。
▼求人票の例です
▼求人票で見るべきポイントは4つです。
1.採用人数
2.給与制度
3.給与水準
4.企業の特徴欄
以下でそれぞれ説明していきます。
上記は他社の採用票にも目を通していて内情を知っている採用担当者でもある筆者が、実際に求人票を出す際に気を使っているポイントだから信頼性の根拠になるかと。
求人票のブラックポイント1:採用数が多すぎる
従業員数割合で20%以上の求人はブラック率が高い!
ちょっと待ってください!
従業員数に対して、採用人数が多い場合はブラック率が高いと思ってください。
『大量採用の裏には大量の退職あり』
大量に採用するということは「何か」あると疑ってみましょう。
具体的には
・新入社員が入ってもすぐにやめる
・会社の不満で大量に退職者が出た
・定年退職者が出たが、新卒者ゼロの時期が長くて若年層が足りない
こんな裏が隠されているかも?です。
最近よくある事例は、オーナー企業で、社長が交代したタイミングとかですね。
・前社長と、新社長の方針がまったく違って、ストレスでやめる
・前社長が会長として残り、新社長と2重管理で疲れてしまう
・新社長が無能すぎて将来が不安
次の場合は、例外もあります。
・新規事業や、新規店舗・工場の拡大で人員が員が不足
・本業が好調で受注があふれている
上記の場合は、その業界が伸びているか?で判断してください。
伸びている業界は最近ではIT系・工作機械などですね。
なお、判断基準は会社四季報「業界地図」でOKです。
ほとんどの方がご存知と思いますが一応、下にリンクを貼っておきます。
求人票のブラックポイント2:給与制度が固定給(年俸制)
給与制度が、新人からいきなり「固定給」や「年俸制」はブラック率が高い!
ちょっと待って!
若いうちから、固定給とか年俸制を提示してくる会社はブラック率が高いですよ。
固定給・年俸制というのは=『みなし残業』ということです。
『年俸制』という言葉は野球選手などを連想するから、高額給与のイメージを持ちやすいですが、求人を出す側からすれば「残業代を払うつもりが無いよ!」という意味。
なお「管理職が多いから年俸制」という企業にも注意です。
「年俸制の管理職が多い=能力が高い先輩が多い」ではありません。会社としては、管理職にすれば、残業代を払う必要が無いのです。
中小企業などは、基本給が安く、残業ありきの給与体系になっているので、長時間労働が常態化しています。
もし、あなたの狙っている企業が、固定給や年俸制の給与体系だとしたら、企業説明会や転職フェアで実際に、担当社員に聞いてみるといいと思います。
説明会に来ているのは人事の平社員のことが多いので、本音が聞けるはずです。
求人票のブラックポイント3:給与条件がよい
給与水準が業界平均に対して高すぎる場合は、ブラック率が高い
ちょっと待った!
業界平均に対し低すぎる場合は論外ですが、逆に給与水準が高すぎる場合もブラックの可能性があります。
なぜなら、給与水準というのは業界によってある程度一定だからです。
例えば、地方現行であれば、どの銀行でも給与水準は横並びですよね。
業界平均よりも給与水準を高く設定する場合、企業側の意図は以下のものです。
・固定給プラス歩合給の場合
・基本給プラス残業込みの場合
・昇給率が悪い場合
特に注意したいのは『昇給率が悪い場合』です。
若いうちは、友人と比べて高い給与で優越感があったりしますが、30代・40代になるにつれ、差がどんどんついていき、気がついたら転職できない年齢になってしまいます。
・20代→手取り30万円(仕事が出来ないので残業多め)
・40代→手取り25万円(仕事が効率化されて残業できない)
上記のとおり。気がついたらすでに40代で転職も厳しい年齢です。
昇給が少ない会社では実際にあることですよ。
特に基本給が低くて残業込みで給与水準が高い会社には注意しましょう。
求人票のブラックポイント4:企業の特徴欄が抽象的
企業の特徴欄が抽象的な言葉で埋め尽くされている会社はブラック率が高いです
ちょっと待て!
夢や熱量でアピールしてくる会社は、特筆すべき「強み」が無い会社ですね。
業界内で「強み」が無い会社は「労働の多さ」で利益を出すしかないため、ブラック化しやすい上に、自身がブラックなことに気がついていないケースが多いです。
そんな会社のPR欄に並びやすい言葉は以下のようなものです。
・やる気にあふれた会社
・夢に向かってがんばる会社
・自分の成長を感じられる会社
若い社員の生き生きとした写真を添えてあったりすると、意外と騙されやすいです。
社長がすばらしくても、社員が腐ってる会社なんて山ほどあります。
大手企業の創業者の本はすばらしいけど、実際の取引先担当者はパワハラ満載!なんて普通ですよ。
ブラックを見抜いて転職サイトを活用
事前にある程度ブラック企業かどうかを見分ける方法は3つです。
本記事では「採用情報」でブラック企業を見分ける『目』が養われましたね。
自分でブラック企業を見抜けるようになると以下のメリットがあります。
・良い転職サイト・悪い転職サイトを見分けられるようにいなる
・良い転職エージェントと悪い転職エージェントを見分けられるようになる
「ブラックな企業にでもいいから、とにかく押し込みたい」
こんな動機が生まれる背景は、転職業界では十分にあります。
あなたの将来よりも自分の実績優先な転職エージェントが生まれる背景は、転職エージェント業界は激戦で、信仰の会社は実績を出さないとすぐにつぶれるからです。
転職エージェントは長く続いている大手が安心でして、この点は以下の記事で詳しく解説しています。
≫【3度の転職で年収3倍増】失敗しない転職エージェントの選び方3選
まとめ
事前にある程度ブラック企業かどうかを見分ける方法は3つです。
求人票のこの欄にブラック要素が無ければOK!というポイントは4つあり、4つのうち2つ以上にブラック要素があったらその求人は疑いましょう。
- 採用人数
- 給与制度
- 給与水準
- 企業の特徴欄
ブラック企業を見分ける『目』が養われたあなたが次にすることは、いい転職エージェントに出会うことです。良い転職エージェントの選び方は以下の記事にまとめています。
≫転職エージェントの上手な選び方│いい求人をもらうマッチングのコツ
転職エージェントは全国に約23,000社あり、企業は約170万社もあります。
正しく転職活動ができれば、必ずあなたにぴったりな企業が見つかりますよ。
もしブラック企業にいて苦しなら、一刻も早くホワイト企業に転職するべきかなと。いままでとは違う世界が待っていますからね。
では、本記事は以上です。