購買・資材調達部で出世したいですか?出世して威張りたい?
ボクはいやですね。
なぜかというと、「購買・資材調達部で出世する」としんどいじゃないですか?
この記事では、資材調達部員歴22年で資材購買部長になったわたしが「出世」について解説したいと思います。
記事の信頼性として、資材購買部長まで昇進して、MIIDAS(ミイダス)の市場価値診断で測定した結果は以下の通り。
262社からのオファーと最高年収は1100万円でした。
平均の提案年収は678万円ほど。
副業のコンサル業でも10~20万円/月の収入があるので、年収は1000~1500万円といったところです。
一昔前のサラリーマンの働き方であれば「出世」はとても大事だったでしょう。
「立身出世」といって、故郷を出て都会で身を立てて出世することが美徳とされていた時代がありました。
しかしながら現代はサラリーマンの働き方自体がシフトしてきています。
- 終身雇用崩壊
- 黒字でもリストラ
- 働き方改革
- 政府が副業を推進
- 年金制度が崩壊
国や企業が国民や社員を守りきれないので、会社で出世することは重要でなくなりました。
そんな社会の動きもありますが、問題は出世した人が幸せそうではないことですよ。
そんな人になりたいかと聞かれたら、ボクはいやですね。
逆に早々に転職した人たちのほうが年収爆上がりで、しかも幸せそうなんですよね。
【悲報】購買・資材調達部で出世すると幸せになれない│正直しんどい
結論ですが、基本的に「出世はしんどい」と感じています。
出世をするということは、組織のために自分の思いを犠牲にするか、時には人を傷つけるということでもあるからです。
仕事と会社が大好きなら、出世もありです。
しかし、働くことの大切な目的は、出世よりも「人間的な成長」だったりします。
実際に一つの会社で出世してみると「しんどいこと」が3つありました。
1、責任と賃金のバランスが悪い
2、周りの人を犠牲にする
3、数字や量を追う毎日はつまらない
順番に説明します。
出世は責任と賃金のバランスが悪すぎる
出世すれば給料は上がりますが、それ以上に責任と仕事が増えます。
正直、しんどいです。
役職がつくと、従業員の立場から、会社側の人間になります。
そうすると、起こることは以下のとおり。
・同僚と打ち解けられなくなる
・社長からのあたりがきつくなる
同僚と打ち解けられなくなる
従業員のうちは、みんなが優しく接してくれます。
シンプルに同じ悩みを持つ「仲間」だからです。
しかし役職がつくと、会社の手先を見る目になってきます。
実際、役職つきの上司に会社の愚痴とか言わないですよね。
社長からのあたりがきつくなる
平社員のときにはやさしかった幹部からのあたりもきつくなります。
特に社長を含めた幹部会では、激しい言葉で指示が飛びますよ。
というのも、会社は働いてくれる組合員(平社員)には感謝していますが、役職付の非組合員には当然ながら成果を求めてくるからです。
このギャップに絶えられなくなると、自分で考えるコトをやめる事になります。
あなたの周りでも、イエスマンの役職付きが大量発生していませんか?
上司の言うことばかり聞いて、部下の気持ちに寄り添わない上司はプレッシャーに負けた人たちです。
「そうそう!」
こんな風にうなずいているあなたも、そうなる可能性がありますからね。
嫌な上司になりたくない人は、仕組みを「サラリーマンが35歳で一度は仕事を辞めたくなる理由│勉強不足です」の記事で解説しておきました。
出世すると周りの人を犠牲にする
「世渡り」や「人柄」で出世すると、犠牲になるのは周りの人です。
ぶっちゃけ、日本の会社は実力主義ではないですよね。
出世の基準は「世渡り」や「人柄」や「運」だったりします。
たとえば以下がうまい人が出世していませんか?
・接待
・仕事のあとの付き合い
・上司のための資料つくり
上記が現実です。
なので、出世しようとすると、どんどん自分の時間が会社に奪われていくことになります。
- 休日接待
- 深夜残業
これはよくある話でして、もっと残酷な真実もありますよね。
- 単身赴任
- 会社のストレス
単身赴任は、家族や大事な人との関係まで奪います。
会社で受けたストレスは、必ず家族や社会に向けられていくことになります。
ここは体験談です。
わたしの父親も製薬会社の営業(医者や病院への営業)をしていて、世代的には団塊世代のモーレツサラリーマンでした。
キャッチボールをしていると、突然、子供が絶対取れない剛速球を投げてきたり、ゲーム機を突然破壊し始めたり、情緒不安定な時期がありましたよね。
当時は上司とそりが合わず、いじめられていたらしいです。
ですが、子供にはそんなこと分からないので、とても傷つきました。
なので、繰り返しになりますが、出世は残酷なのでイヤですね。
数字や量を追うと不幸になる
なぜなら、数字や量を追うということは、他者との競争だからです。
競争というのは他人との比較ですよね。他人との比較をする人は心が貧しくなります。
・比較するべきは、他人ではなく過去の自分
・学びを得るのは、数字ではなく自然の法則
わたしはここに気がつくのに20年もかかりましたが、数字を軸にしない人生を選べると、人間的に豊かになります。
コツは自分に足りない部分に挑戦することで、自分の雑魚さ加減を認識することです。
具体的な方法は人それぞれですが、ボクはジム通いを始めることで、他人と比較しない人生を選ぶことができました。
≫ジム通いは一生やめられない趣味になる【大きすぎる5つのメリット】
出世はしんどいので給料ぐらいは上げたい
出世はしんどいので、給料ぐらい満足な額をもらわないと心が折れます。
管理職になると、数字と量を追いかける競争の毎日で「仕事のやりがい」や「仲間と達成する充実感」は失われていきます。
会社からの指示で動かされることが多くなり、仕事が楽しいはずがありません。
そんな状況で心のよりどころとなるのは、やはり「年収」です。
とはいえ、年収にも希望がない!
自社で出世したとしても「大体これぐらいの年収になるな」というのは簡単に予想が付きますよね。
入社して3年から5年働くと自分の会社の給料のレンジや昇進スピードはだいたい把握できます。
年収の相場
年収はまあまあの会社で以下(中小なら6掛けぐらい)のイメージです。
新卒: 額面25万~30万円、ボーナス100万、年収460万円
5年目 : 額面35万~40万円、ボーナス120万、年収520万円
10年目 : 額面50万~55万円、ボーナス150万円、年収750万円
課長 : 年収1,000万円 (約40歳~)
部長 : 年収1,300万円 (約45歳~)
未来の収入が予想できる現在って、思考停止しないと耐えられないですよ。
さらに、一方で同じような経験やスキルでも、30代で1,000万円を超える年収を手にする人もいて追い打ちをかけてきます。
出世して幸せになる方法
出世して幸せになる方法は以下の2つです。
その① 肩書きを生かして年収アップの転職
その② スキルを活かして独立
ここは体験談ですが。わたしは2回の転職で年収をアップさせることで「出世のしんどさ」とのバランスをとってきました。
具体的には以下のとおりです。
1社目:360万円(中途入社)
2社目:360万円→600万円(第二新卒で転職)
3社目:600万円→1100万円(スカウトオファー→お断り)
現在:定時退社×トレーナー副業×コンサル副業で年収1000万達成
会社員の安定とスキルを活かした副業収入で両方のいいとこどりをしている感じです。
収入の不安をなくして、ジムの筋トレでメンタルも安定するから、わりと幸せな人生になりました。
事実:給料のレンジは業界ごとに全然違います
転職して分かった時事です。同じ仕事であっても業界によって給料が全然違います。
たとえば以下のとおり。
①製造業:管理職レベルで年収1,000万
②IT広告業界:担当者でも年収1,400万円
IT広告業界というだけで大学同期で入社10年目の年収が1,400万円になった人もいますから、あなたが年収500万円だったとしても、スキルや実力が劣っているわけではありません。
つまり、年収を上げたければ業界を変えたらOKです。
このあたりの仕組みは「副業で月3万稼ぐは間違い│給料が上がらない会社を変えればいいだけ」の記事で詳しく解説しています。
自分の市場価値を知らないのは、もったいない
ぶっちゃけ、人材市場での価値は自分が思っているよりも高いことのほうが多いです。
というのも、日本は人材の流動性が低いから。企業は安く人材を使い倒して余った分を内部留保に回しているのが現状ですよね。
だから「自分の市場価値なんてわからないよ!」という方は一度、自分の市場価値を把握してみましょう。アプリでほんの数分で無料診断ができますので。
なお、わたしが年収600万円のときにMIIDAS(ミイダス)の市場価値診断で診断した結果は以下のとおり。
262社からのオファーと最高年収は1100万円で、平均の提案年収は678万円でした。
つまり、転職しないことを前提に足元を見られた結果、平均78万円は会社に搾取されているわけですね。
こういったことを認識すためにも、自分の市場価値を知ることは超需要です。
業界年収を知る方法
ココは簡単ですね。「Openwork」や「転職会議」では年収の相場が普通にリークされてます。
※無料会員登録するだけで利用できます。
・OpenWork:社員の口コミが書き込まれているサイト。年収や企業風土など現場で働く方の意見を直接知ることができるから有益です。
・転職会議
【朗報】出世しつつ楽に生きる方法もあります
とはいえ「出世も必要」「会社には学びがある」といった考えもあるかもしれません。
あるいは「職業というものは年収だけではない」という考えもわかります。
わたしも「転職は年収だけで選ぶと後悔するかも│1千万円のオファーを断りました」の記事に書いたとおり、そのあたりは体験済みです。
では、次のチャプターでは、「出世もしつつ、楽に生きる方法」を提案していきますね。
自分で稼ぐ力を身につける
会社を利用しつつ、稼ぐ力を身につけるのが最強です。
ありふれてますが、自分で稼ぐことができると自信になります。
「リストラされても個人でやっていけるし」という気持ちがあると、とても楽です。
たとえば、たとえばごちゃごちゃ言ってくる社長や幹部がいたとしますよね。
いつでもやめてもOKな状態で仕事をすると以下の感じになります。
・稼げないボク「もーうるさいな!わかっとるわ!アーもう!ストレスたまるわ!」
・稼げるボク「またごちゃごちゃいってるわ~。なんか可愛そうな人だなー(笑)」
すべてが、憐れみの目で優しく見れますよ。
人として優しくなれます!
具体的に稼ぐ力を身につける方法は「体験済│40代サラリーマンが会社にばれないで土日で稼げる副業10選」の記事を参考にどうぞ。
これからの時代は稼ぐ力がとても重要
個人でも稼ぐ力がこれからの時代、とても重要になっていきます。
繰り返しますが、もうサラリーマンの働き方自体がシフトしてきています。
- 終身雇用崩壊
- 黒字でもリストラ
- 働き方改革
- 政府が副業を推進
- 年金制度が崩壊
もうすでに、国や企業が国民や社員を守りきれない時代になっています。
このあたりは「【悲報】リストラは好業績でも実施されるので対策すべき。理由も解説」デ深堀りしています。
会社に依存してお金を稼ぐだけじゃ危ない時代がすぐそこまで来ています。
ここは「終身雇用が崩壊した理由と対処法│転職スキルと副業スキルを磨くべき」の記事に書きました。あなたもうっすらと気がついているはず。
わたしの意見かもですが、気がついているなら行動しといたほうがいい未来が待っているのかなと。
今、会社を首になっても大丈夫?
「もし、今の会社を首になったらどうしよう、、」
こんな人は、正直やばいです。
資格や技術があって専門職なら、また同じような仕事が見つかるでしょう。
問題なのは、なにもない普通の会社員です。
首になったら、ただのフリーターですからね。
出世して肩書に頼る人生はリスクめちゃ高いです
会社をクビになっても、ちゃんと家族を養っていかなければなりません。
これからの時代は、自分自身で稼ぐ力を身につけていくほうが出世よりも大事です。
理由はここで書くと長くなりますので「【未来予想】副業で稼ぐスキルが無いサラリーマンは生きていけない」の記事にまとめました。
わりと正しい未来なのかなと。
まとめ:会社は辞める前提で働くべき
会社を利用しつつ稼ぐ力を身につける。
これが出世もしつつ、楽に生きる方法の結論です。
その上で、もし辛くなったら、会社なんていつでも辞めてやればOKですよ。
「イヤイヤ!とはいえ怖いでしょ!」という方は「サラリーマンがセカンドジョブで月5万円稼げると安心感がハンパない」の記事をどうぞ。月5万円稼げるようになるだけで、余裕なことが分かりますので。
個人で稼ぐ=簡単です
繰り返しますが、会社を利用しつつ、自分で稼ぐ力をつける働き方が最強です。
とはいえ「わかるけど、自分はノースキルだし、会社に頼るしかなさそう・・」
こんな風に思うかもしれませんね。
でも、個人で稼ぐことは、誰でもできるので大丈夫です。
ヤフオクやメルカリで稼いだり、はたまた競馬やパチンコで儲かったり。
そんな経験がある人、わりと多いですよね?
個人で稼ぐって、この延長に過ぎません。
ぶっちゃけサラリーマンのスキルだけでも稼げます。
あまり賢くなくてもOKです。
たとえば資材購買なら以下のスキルで問題ナシですよ。
・原価計算と利益の算出、得意ですよね!
・確率統計も、品質管理で使うでしょ!
・折衝や社内接待でコミニュケーションスキルも高いはず
会社で培ったスキルを少し工夫するだけで全然稼げますので。
このあたりは「【体験談だけ】サラリーマンが土日でできる会社にバレずに稼げる副業」の記事が参考になると思います。
行動すれば問題ない
いまは誰でも「個人で稼ぐ」ことができる理由は行動する人が少ないからです。
稼げる人って考える前に行動してます。
出世で消耗する人に足りないのは「行動する勇気」だったりします。
出世に頼った生き方は、リスクがめちゃ高いので、まずはできることから行動しておくのが吉。
「明日やろう!は馬鹿野郎!」という言葉がありますが、わりと的を得ています。
「あの時やっておけばよかった!」と思ったときにはもう手遅れですので。
では、今回は以上になります。