転職で給料アップしたい人:「製造業に転職したら、給料は上がるのかな? 製造業は給料が高いみたいだけど、実際はどうなんだろう? 製造業の中でも、年収アップしやすい職種も知りたいです。」
こんな疑問に答えます。
本記事の内容
・製造業に転職すれば給料が上がる理由
・製造業で給料の上がりやすい職種【専門職】
・製造業の転職で年収を2倍にする方法【残業ゼロ+副業】
この記事を書いているわたしはフリーライター→メーカー営業→製造業の購買職に転職してキャリア20年超の資材購買部員です。
これまで3度の転職でスキルアップしつつ、年収を1000万円まで上げてきました。
そんな背景のわたしが、製造業の購買転職で年収アップが期待できる理由を解説します。
なお、記事の信頼性として、MIIDAS(ミイダス)の市場価値診断で測定した結果は以下のとおりです。
具体的に1千万円のオファー経験もあるので、記事の保証にもなるのかなと。
特別な才能が無いわたしでも出来たので、誰にでもできる再現性があると思います。
年収をあげて、将来不安のない人生を送りたい方は是非参考にしてみてください。
製造業の購買職に転職すると年収が上がります│給料日が4回ある人生
製造業に転職すれば給料が上がる理由は、統計で証明されているからです。
理由① 業界別の平均年収が高い
理由② 職種別の平均年収が高い
これらのデータは国税庁HPや転職サイトで公開されています。
業種 | 平均年収(全体) | 平均年収(男性) | 平均年収(女性) |
メーカー | 453万円 | 492万円 | 366万円 |
金融 | 448万円 | 540万円 | 370万円 |
総合商社 | 446万円 | 487万円 | 376万円 |
IT/通信 | 444万円 | 471万円 | 386万円 |
メディカル | 426万円 | 510万円 | 357万円 |
建設/プラント/不動産 | 418万円 | 451万円 | 349万円 |
インターネット/広告/メディア | 407万円 | 448万円 | 364万円 |
専門商社 | 406万円 | 443万円 | 343万円 |
サービス | 369万円 | 405万円 | 328万円 |
小売/外食 | 353万円 | 390万円 | 309万円 |
» 参考:平均年収ランキング(業種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】 |doda
上記のとおりですが、メーカーは平均年収が1位ですよね。
次に業種別で見た年収も以下のとおり、専門職が1位です。
職種 | 平均年収(全体) | 平均年収(男性) | 平均年収(女性) |
専門職(コンサル/専門事務所/監査法人) | 601万円 | 638万円 | 509万円 |
企画/管理系 | 516万円 | 570万円 | 437万円 |
技術系(電気/電子/機械) | 461万円 | 471万円 | 368万円 |
技術系(IT/通信) | 452万円 | 469万円 | 395万円 |
営業系 | 442万円 | 468万円 | 378万円 |
技術系(建築/土木) | 428万円 | 441万円 | 364万円 |
金融系専門職 | 426万円 | 584万円 | 358万円 |
技術系(メディカル/化学/食品) | 411万円 | 444万円 | 370万円 |
クリエイティブ系 | 381万円 | 422万円 | 348万円 |
事務/アシスタント系 | 332万円 | 391万円 | 317万円 |
販売/サービス系 | 329万円 | 358万円 | 298万円 |
» 参考:平均年収ランキング(職種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】│doda
理系なら技術系、文系なら無形の専門職だと、年収が高い傾向があります。
技術系は理系という条件がついてしまいますが、文系でも専門的な無形スキルがあると年収が高い職種につけます。
このあたりの領域は”誰でも最初は初心者”なので”自分にはスキルがないから”といった諦めは無意味ですね。
年収は業界選びで決まります
特に希望がないなら、年収の高い業界がおすすめです。
というのも、やりがいの希望がないなら『お金=ステータス』以外に仕事の軸が見つからないからです。
年収は630万円前後が一番人生の幸福度が高いというデータもあるので、まずはそのラインを目指すといいですよ。
なお、IT系は年収が高いイメージがありますが、統計データでは4番目となっており、コンサルや製造業のエンジニアよりも年収は下ですね。
今、人気な理由は年収ではなくて「将来性」とか「働き方の自由さ」の部分ということがわかると思います。
そういった人たちはフリーランスなので、就職するならIT系の優位性はないのかなと。
製造業で給料の上がりやすい職種【専門職】
「製造業×専門職」もしくは「製造業×技術職」の年収が高いことが分かりました。
自分は文系なので文系の話に絞りますが、それでも「専門職」と言っても幅広いですよね?
じゃあ、どんな職種を選ぶべきなのか?
答えを言うと製造業の専門職の中でも高年収を狙える唯一の仕事が「購買職」です。
根拠は2つあり、以下の通り。
根拠① 製造業は伸びないけど、なくならないから
根拠② 日本はアメリカの5年後を追いかけているから
製造業は成長のピークを超えているので、IT分野や医療分野に比べて伸びないですよね。
とはいえ、日本では製造業が保護されているし、雇用人数も多いのでなくならない。
利益=売り上げー原価
だから、売り上げが伸びない中で利益を出そうと思ったら、原価を下げる必要があります。
原価を下げるプロが購買分野の専門職=コストエンジニアです。
海外ではCPO(最高調達責任者)という役職はすでに一般的です。
今後、CEO(最高経営責任者)やCTO(最高技術責任者)と同様に必ず注目される役職になるはずです。
現に、日本のトップ企業のトヨタの渡辺捷昭(かつあき)氏、アメリカのトップ企業であるアップルのTim Cook氏は購買職出身の最高責任者でしたよね。
購買のプロを目指す選択はアリな理由
今後、日本では購買の専門職の重要性は増していくけど、プロ人材が少ない状況なので、コンサル業の需要が増しますね。
実際、知名度は雑魚レベルのわたしでも副業でコンサルの仕事が取れる状況です。
具体的な受注ソースは以下の通り。
受注単価は3万円~15万円ぐらいです。
ミラサポの場合は1回につき2.8万円程度もらえます。発注側の企業も半額負担で済む制度なので、登録さえしておけば仕事に困らない感じです。
副業でこのレベルなので、将来的には独立してフリーランスの道も十分可能性があります。
このあたりは「購買系に強い転職サイト・転職エージェント3選│独立目的で選ぶべき」でも述べていますが、購買職は将来の独立をキャリアプランにすると稼ぎやすいです。
クラウドソーシングを使えばweb経由での受注も簡単です
会社業務をそのまま個人でするだけなのでハードルも低いです。
クラウドソーシングをみれば、案件はいくらでも探せるし、ライターの副業など、本業を活かした分野で稼ぐのもアリですよね。
クラウドソーシングの定番は以下の4社ですが、得意なジャンルが異なるから、それぞれ登録して、仕事内容を検索してみるとイメージがつかみやすいです。
※無料で3分ほどで登録できます
クラウドテック | 定番のクラウドソーシングサイト |
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ランサーズ | こちらも定番のクラウドソーシング |
サグーワークス | ライティング案件に特化したクラウドソーシング |
スキルタウン | ゲームのコーチング案件に特化したクラウドソーシング |
ボクは主にランサーズとクラウドテックを使ってライターとコンサル副業で10万円ほど稼いでいました。
具体的な話は「初心者OK!40代サラリーマンが月10万円稼いだ副業3選と始め方」でどうぞ。
転職求人の選び方
結論は、興味のある会社を選べば良いだけですね。
というのも業界を変えることで、新しい品物を扱う事になり、知識の幅が広がるから。
購買に適性がある人って、新しいもの好きで好奇心旺盛なので、変化があるほうが生き生きと働けます。
もちろん、中にはブラック企業もあるので、激務だと感じたらさっさと転職するのがオススメですよ。
「資材調達の仕事が激務だと感じたらブラック業界です│即転職でもOK」の記事で解説したとおり。調達購買で激務ならブラック確定ですので。
ボクも若いころは残業ばかりで消耗していましたが、必死に頑張っても10万円くらいなのでやめました。
このあたりの体験談は「ブログが無理でも副業は無限│僕は競馬で稼いだ【残業0の条件あり】」で解説しています。
残業をしまくって年収をあげる手はNGです
かつてはボクも「残業をしまくって年収を上げればいいかな?」と思っていましたが当時のボクは完全にマインドが社畜でした……
自分の年収や給料が少ないのは「自分の能力が低いから仕方がない」と思っていませんか?
ですが、今のあなたの年収が低いからといって「将来も低いまま」とあきらめるのは間違いです。
このあたりのマインドセットは「400万円以下の低年収で劣等感に悩むのは無意味です│選ぶのは自分」の記事をどうぞ。
あなたにぴったりの会社の探し方
製造業なら平均的に年収が高いことがデータで証明されています。
なので、年収の高い業界から、年収の高くなりやすい職種を選ぶだけで年収アップは確実ですね。
とはいえ、外からでは分からないことが多いので、まずは色々な会社をみて、できれば中の人と話してみるのが良いと思います。
具体的には以下の方法のどれかになるのかなと。
・転職エージェントから聞く
・企業のHPから求人に直接申し込む
・知り合いや口コミサイトで情報を取る
現実的には、とりあえず下記あたりに登録しておいて、メールで提案された求人案件を眺めたり、webで転職エージェントに相談してみるのも良いと思います。
マイナビエージェント|定番です。案件も多いから登録して損はしないはず。
JACリクルートメント│薦めたい転職エージェントNo.1。業界トップの実力と実績があり安心です。
doda│業界歴が長く、信頼できる転職サービス。地方案件にも強いです。
※マイナビのプロモーションを含みます。
購買系に強い転職エージェントは「購買系に強い転職サイト・エージェント3選│独立する前提で選ぶべき」の記事で詳しく紹介しています。
転職は早くても6ヶ月はかかるから、仕事を辞めてからの行動じゃ遅いですよ。
今すぐに転職しなくても、早め早めに行動しましょう!
実際に同じ製造業の購買職であっても、業界によって雰囲気はずいぶん違いますよ。
機械的でスマートな資材調達の仕事をしたいなら、以下の順に選ぶことをおすすめします。
1位:完成車メーカー、車載の電装サプライヤー
2位:電器、電子部品メーカー
3位:化学、材料メーカー
現場に入り込んだ人間味あふれる資材調達の仕事が好みなら、逆の順番がおすすめです。
詳しくは「資材調達の業務内容と職場環境を業界別に徹底解説│転職前に知るべき」の記事で解説しています。
なお、求人の選び方は以下の記事をあわせて読むことで理解が深まると思います。ボクが実際に求人をチェックしつつ、必要なスキルと年収の相場を解説した記事です。
≫【未経験者向け】購買転職手順の完全講義│現役部長が求人の見方を解説
製造業の購買職で年収を倍増する方法
製造業の購買職が年収を倍増する方法は3つです。
その① 暇な会社で死ぬほど副業
その② スキルを磨いて転職
その③ キャリアを磨いて独立
とはいえ現実的には、その②の転職になると思います。
年収を上げる転職のコツは、スキルマップの中から年収に直結するスキルを1点突破で伸ばしきることです。
具体的には以下の購買のスキルマップ(※クリックで拡大します)の②~④のどれかを優先してレベル5まで伸ばしきりましょう。
上記のスキルを全体的に伸ばしても、徐々に出世して年収は上がりますけど10年ぐらいかかりますよね。
それよりも、先にひとつのスキル極めると、ショートカットして年収アップできます。
理由は、実力以上の企業に転職しやすくなるからです。
周りのレベルが上がる→不足スキルが高いレベルで自然と身につく
上記のサイクルが最強ルートでして「スキルが上がる→年収up」の通常ルートを飛ばして「年収が上がる→スキルが追いつく」にできます。
周りのレベルが低い状態で、自分だけレベルの高い仕事をこなすのはしんどいですよね。それよりも、レベルの高い集団に入っちゃったほうが、楽にレベルアップできます。
先に特定の分野で突き抜けると、早く年収が上がりやすいから、是非お試しください。
なお、このあたりは「購買職の平均年収とは?収入を3倍増する3手順【1千万円の目指し方】」の記事で網羅的にしっかり書いておきましたから、参考にしてみてください。
購買職なら残業ゼロの副業で月10万円は稼げます
ココは実体験になっちゃいますが、購買職は営業時代と比べて圧倒的に副業がしやすいですね。
なぜなら、購買の仕事は営業とは違い自分で仕事のスケジュールを決められるから。
自分でスケジュールを管理できるので残業ゼロも可能です。
残業ゼロなら1日3時間ほどの余裕が生まれるので、やる気になれば何でもできますよ。
あなたが稼ぎやすい方法でOK
「お金」「時間」「仕事」でなにを大切にするかはあなたが選ぶことですけど、選択肢を広げる行動は大切です。
選べない人生はそれだけで不利ですからね。
わたしは過去に3回の転職をして年収を3倍に上げつつ、10種類の副業で稼いできましたが、結論は自分にあった稼ぎ方を選べばOKです。
年収を上げるのもモチロン大切ですが、激務過ぎて時間がないのも幸福とはいえないですからね。
副業で稼げる金額と手順は「体験談のみ│サラリーマンが会社にばれないで土日で稼げる副業10選」の記事にまとめました。
製造業の中でも購買職は居心地が最高ですし、稼げる職種です。
・会社の給料
・ブログ収入の振込み
・ライターなどの副業報酬
・コンサル業の報酬
ボクは営業をやめて購買職を選んだ結果、給料日が月に4日ある人生です。
会社員一筋とかフリーランスもいいですけど、給料倍増+副業収入の世界も楽しいから、ぜひご検討ください。
では本記事は以上です。