あなたはもしかして、「自分の年収や給料が少ないのは自分の能力が低いから仕方がない」と思っていませんか?
確かに日本の会社員の環境は厳しいものがありますよね。
ですが、今のあなたの年収が低いからといって「将来も低いまま」とあきらめるのは間違いです。
・給料が低くてつらい……
・同期の集まりでは年収マウントにあうから飲み会も行きたくない。
・年収が低いのは自分の能力が低いから仕方ないのかな?
・今の仕事をがんばれば、いつか給料も上がるはずだよね?
この記事では9割の会社員が気が付かない事実をお伝えしつつ、年収が低い悩みを解決します。
・年収や給料が低い原因は「個人の能力」ではない
・年収や給料をアップさせる3つの手順
・一番大事なことは行動すること
この記事を書いている私も「一度就職した会社をすぐに辞めるのは我慢が足りない」という謎な勘違いをしていて、年収が低いという劣等感に消耗していました。
ですが3度の転職活動を通じて、自分の能力と年収は関係がないことに気が付いてから年収を上げることに成功し、楽になりました。
低すぎる収入は、少しの「気づき」と「行動」で簡単にアップすることが出来ます。
低い年収の劣等感に悩むなら上げる方法は3つある│選ぶのは自分です
年収を上げる方法は3つあります。
1、起業する
2、副業する
3、転職する
終身雇用が崩れ、年功序列も期待できない現在は、かつての「出世する」という選択肢は無なくなりました。
日本の会社員の労働環境は厳しさを増しています。
大手の企業でも45歳以上は容赦なくリストラされる
大手の企業でも業績が上がらない
今後も市場の拡大が見込めない
少子高齢化により、税金や社会保障費の値上げがとまらない
このままの状態であれば、将来はもっと生活が厳しくなるでしょうね。わたしも47歳なので、他人事ではありません。
知り合いもどんどんリストラされており、以下の記事のとおりです。
ただし、一方でこんな世の中でも、将来の不安もなく過ごせている人が多いのも事実。
ということは、収入が低いと感じる原因は、あなた自身ではなく環境ですね。
将来が不安なら環境を変えましょう。未来を変える方法は簡単で、具体的には以下の2つのことをするだけです。
1.自分の市場価値を知る
2.環境を変える行動をする
1、自分の市場価値を知る
まず、日本の平均賃金は国税庁のHPで知ることが出来ます。
データを要約すると以下の通りです。
2019年の日本人の平均年収は441万円
(参照元:平成30年分民間給与実態統計調査結果)
日本の平均賃金は20年以上も下がり続けている上に、30%の120万円ほどは税金で引かれるから、手取り収入は294万円です。月収に直すとこんな数字になりました。
月の手取りの平均は、ボーナスを含み24.5万円
もしも、この金額より手取り収入が低いなら、働き方に問題があるかもしれません。
本来のあなたの市場価値は「MIIDAS(ミイダス)」の市場価値診断で測定できるので、一度は自分の適性給料を調べてみるべきですね。
なお、ボクが調べた結果は以下のとおりでした。
平均の提案年収は678万円ほど。
年収400万円以下で我慢する人が多すぎる│それは損です
では、あなた自身の市場価値がわかったところで、次のグラフを見てみましょう。
年収400-500万円の人数の分布は、全体の15%ほどです。
結論は、年収400万円以下の世代が多すぎでして、問題があると思いながらも、我慢しているのはもったいないですよ。
能力のせいで収入が少ないと思うのは間違い【解決可能】
年収400万円以下で我慢している人は、収入が低い理由をこう考えてはいませんか。
・能力が低いから仕方がない
・就職活動に失敗したので仕方がない
・能力は評価されているから、いつか給料も上がるはず
こういった思考は完全に間違いです。
給料が低いと感じているなら、原因はあなた自身の能力ではありません。
なぜなら、給料の高低を決める要因は以下の2つだからです。
1.個人の能力ではなく勤続年数
2.働いている会社との契約
順番に補足していきます。
あなたの収入が少ない理由1│個人の能力ではなく年功序列
トヨタ自動車やソニーなど、多くの企業が「終身雇用の崩壊」や「年功序列の廃止」を公表しています。
でも、日本の企業では、まだまだ年齢が高いほど給与水準が高いですよね。
2019年の株式相場は米中摩擦に振り回されたが、日本企業の将来の競争力に関して、経済界首脳が重要な問題提起をしたことも忘れられない。経団連の中西宏明会長やトヨタ自動車の豊田章男社長が終身雇用制の限界に言及したことだ。企業の中高年社員は肩身が狭かったことだろう。しかし、経済統計をみると、企業は中高年への報酬を増やし、40歳前後の中堅社員の報酬はむしろ減っている。「中高年はお荷物」という定説は実態とは異なるのではないか。
収入に反映される、個人の能力による評価の差は、わずかです。
例えば、評価がAの新人と評価がCのベテラン社員がいるとします。
どちらのほうが賃金水準が高いでしょうか。
答えは、能力はCランクだけど勤続年数が長いベテランです。
自分のほうが能力も高くて仕事も一生懸命している。
一方、ベテランはネットサーフィンばかりしている。
でも、収入はベテランの半分なんてことはよくある話です。
つまり、あなたが自分の収入が低いと感じているなら、能力ではありません。
勤続年数が短いことが原因です。
あなたの収入が少ない理由2:働いている会社との契約
収入の水準というものは、2つの要素で決まります。
①働いている業界
②働いている会社との契約
企業規模や業界による賃金の水準は以下のとおり。
このデータで分かること
・賃金レベルは業界で決まっている。
・業界レベルより低い賃金は会社に問題がある。
もし会社の規模や業界の水準に比べて賃金が低いなら、あなたではなく会社に問題があります。
なお、給料が高くなりやすい会社の特徴は下記の通りです。
・業績が右肩上がりな会社
・社員に還元する会社
自分の会社と照らし合わせてみましょう。
収入を上げるには?│幻想を捨てよう
あなたの収入はあなたの能力ではなく、会社との契約で一生分が決定されています。
私が紹介してもらった求人情報でも、業務内容はほぼ変わらないにも関わらず、製造業では年収500万円だったのが、航空、医療分野の同じ職種では、700~800万円となっていました。
能力と年収には相関関係がありません。
あなたの収入が低い理由は、2つのうちどちらかです。
1、勤続年数が短い
2、業界の水準がそのレベル
今のままで収入アップするには、次のどちらかを選ぶしかありません。
1、年齢が上がるのを待つ
2、会社の方針が変わるのを待つ
結論ですが、これって時間がかかり、かつ自分ではどうしようない状況です。
多くの人が、この現実を理解できていません。
だから、平均である400万円より下の収入で働き続けてしまっているんですよね。
厳しい言い方ですが、収入の低いまま我慢する人の希望は幻想です。
能力は認められているので、がんばっていれば、いつか給料が上がる
サービス残業は仕方がない、会社の業績が上向けば給料アップで帰ってくる
「給料には反映できないけど評価してる」なんて言葉に騙されてはいけません。
なぜなら
・会社員にとっては、給料での還元が一番重要です。
・社員に還元しない会社は、いつまで待っても変わりません。
・「いつか給料が上がる」という期待はムダです。
サービス残業は違法です
「みんなやってるから」とか「サービス残業は普通のこと」と思っていませんか?
サービス残業が常態化していくと、生活のほとんどが仕事になるから心の健康が心配です。
「集団心理の罠」で、余裕がない生活は正常な判断ができなくなります。
繰り返しますが、サービス残業は「普通」ではなく「違法」ですからね。
黙認している会社は「従業員ことを考えていない」文化が根本に残っている企業です。
もっと自分のことを大切にしてくれる会社はどこにでもあるから、そこで働きましょう。
あなたの収入をアップさせる方法
「収入が低くても、好きな仕事で楽しく幸せに働けている」
「収入以外に大きな夢や目的があって我慢できる」
それなら問題ないですが、そうでない場合は転職を検討するべきです。
真面目で誠実なあなたは、会社に恩義を感じていつかもしれませんが、会社と従業員の関係は単なる雇用契約に過ぎないです。
その雇用契約ごときであなたの一生の給料は決まっているのです。
なぜなら、企業は従業員に払うことができる給与の枠が決まっているからです。
20~30歳 400万円
30~40歳 500万円
40~50歳 650万円
50~55歳 700万円
枠の中で少しの差分をやりくりして優劣をつけているにすぎません。
だから、給料をもらう私たちが、より待遇のいい会社を求めて転職するのは当たり前の行動です。
まして今は45歳以上でリストラの対象になる時代。1社で働き続ける年収搾取リスクはとても高くなっています。
年収アップする手順
年収をアップさせるのは簡単で、行動するだけです。
理由はこれまで説明したとおり。
1、あなたの収入が低いのは、低い状況でも動かないから
2、あなたの能力は市場価値よりも過小評価されている
3、優秀な人材を求めている優良な企業はたくさんある
つまり、現状を知り行動すれば簡単に年収アップを手に入れることが可能です。
年収をアップさせる3つの手順【簡単です】
年収をアップさせる手順は、わずか3ステップです。
step1:現状把握
step2:転職サイトで求人を探す
step3:転職エージェントに登録して応募する
優秀な転職エージェントを利用すると簡単に年収アップの転職ができます。
転職エージェントは無料かつノーリスクで始められるから、年収アップの手段に転職をえらぶなら、絶対にエージェント経由がオススメです。
ボクも過去に2回年収アップの転職を実現していて、両方ともエージェント経由でした。
順番に手順と注意点を要約していきます。
step1:現状把握
現状把握はあなたの市場価値を見極めるところから始めます。
転職活動の本質は「雇ってもらう」ではなく、アナタという商品を「できるだけ高く売り込む」活動です。適性年収を知ることで自分を売り込みやすくなります。
現状把握で見ておくべきなおすすめサイトは4つです。
① リクナビNEXT
② MIIDAS(ミイダス)
③ OpenWork:クチコミで年収や企業風土を直接聞ける
④ 転職会議:書き込みで会社の評価や年収、残業時間、有給消化率がわかる
なお、リクナビNEXT
とはいえ、作成したグッドポイント診断がそのまま企業面談に使えたり、ES(エントリーシート)に企業名が入らないからそのまま使えたりするので、やって損はないのかなと。
なお、詳しく知りたい方は「完全無料の「グッドポイント診断」の使い方│強みを知って年収アップ」にまとめていますので記事をどうぞ。
step2:転職エージェントに登録して求人を探す
結論ですが、転職はどのサイトを使っても差がなく結果は同じです。
結局はマッチングの問題なので、大手メインに数社登録しておけばOKです。
あまりに多く登録しても、メールの嵐に悩まされることになるので注意してください。
マイナビエージェント|定番です。案件も多いから登録して損はしないはずです。
JACリクルートメント│薦めたい転職エージェントNo.1。業界トップの実力と実績があり安心です。
doda│業界歴が長く、信頼できる転職サービス。地方案件にも強いですね。
step3:転職エージェントに依頼する
転職エージェント経由で求人に応募します。
転職サービスには転職サイトと転職エージェントの2種類があります。
・自分で転職先を探す⇒ 転職サイト
・エージェントに相談しながら企業に紹介してもらう⇒ 転職エージェント
個人で求人に応募しても、書類選考で落ちてしまうことがあります。
転職エージェントを経由することで、書類審査が通りやすくなります。
「転職には時間がかかる」と言う人は「転職サイトだけ」を利用している可能性が高いので注意してください。
なお、転職エージェントのサービスはすべて無料です。
転職エージェントは、転職先の企業から成功報酬を受け取っていますので、転職する人が受けるサービスはすべて無料にできるわけです。
以下のこともすべてサポートしてくれます。
・応募書類の作成
・面接の練習
・内定後の条件面の交渉
デメリットは、担当との相性ぐらいですし、これは好みの問題なので、数をこなすしかないと思います。
このあたりは「転職エージェントごとの特徴解説│いい求人をもらうマッチングのコツ」記事が参考になると思います。
変化を受け入れる決意をしよう
収入をアップすることは転職エージェントを利用すればとても簡単です。でも、それが出来ない人もいます。
最後には「変化を受け入れる決意」が大事でして、結局何かを変えるのって「自分が行動すること」ですよ。
2019年は転職者に有利な「売り手市場」でしたが、未来はどうなるか分かりません。
収入をアップさせたいのなら少しでも早いほうがチャンスがあります。
変化を受け入れる決意が出来ない人の対処法
転職ハードルが高いと感じるなら、収入アップ方法に「副業」を選ぶこともできます。
わたしもやっていますが、副業は収入面以外にもメリットがあります。
・スキルアップできる
・転職にも有利
・収入が増える
▼逆にデメリットはこんなこと。
・即効性が低い│収入が上がるのに時間がかかる
・確実に収入がアップするとは限らない│自分しだい
・労働時間が増えてつらい│本業+副業は思った以上にハードです
「副業スキル」は資産性が高く、化ければ大きく稼ぎが増えますが、初期投資の時間と労力がひどくかかり消耗します。
一方、転職には「即効性」や「確実性」があるというメリットがあります。
最大のメリットは「転職スキル」を磨けば、いつでも年収が上がると分かったうえで、転職することが出来ることです。
まとめ
もし、あなたが今の収入が少ないと感じているなら、その原因は、あなたの能力が低いからではありません。
いま、給料が少ないことと、将来も給料が少ないことはぜんぜん違います。
自分に自信が持てないし、、
これまで努力が足りなかったし、、
こんなふうに、自分自身をたった一社の給料の評価にあわせたらもったいないです。
単に落ち込んでいるだけというのも無意味です。
そうじゃなくて、今いる会社、場所、業界が悪いだけです。
「能力が低いから、給料も低い」というウソは、いい転職エージェントにほんの30分も相談すればさくっと解決します。
2019年の転職市場は売り手市場で、転職者に有利な状況でした。
ただ、景気が悪くなれば厳しい環境になるかもしれません。
行動することはノーリスクなので、早めに行動したほうがいい結果が得られます。
収入が低いと感じているということは、会社があなたを大事にしていないということ。
ただ、その環境で我慢しているあなたも、自分自身を大事にしていませんよ。
あなた自身をほんとうに大切にしてくれる会社はあります。
では、本記事は以上です。
▶現状把握で見ておくべきサイト
① リクナビNEXT
② MIIDAS(ミイダス)
③ OpenWork:クチコミで年収や企業風土を直接聞ける
④ 転職会議:書き込みで会社の評価や年収、残業時間、有給消化率がわかる
▶おすすめできる転職エージェント
マイナビエージェント|定番です。案件も多いので、登録して損はしないはずです。
JACリクルートメント│薦めたい転職エージェントNo.1。業界トップの実力と実績があり安心です。
doda│業界歴が長く、信頼できる転職サービス。地方案件にも強いですね。