こういった疑問を解決します。
本記事の内容
・楽天でんきを3年間使った感想
・電力会社の選び方とおすすめ5選
・まとめ:ボクはビットコイン経済圏に移行します
本記事を書いているボクは「楽天経済圏への移行」をきっかけに、2019年に中部電力から楽天でんきに移行しています。
ボクの基本データは以下のとおり。
・1人暮らし
・平日昼は会社
・40AのプランSを契約
最近こんなメールを受け取りました。
【重要】「楽天でんき」料金改定のお知らせ
平素より、「楽天でんき」をご利用いただき、誠にありがとうございます。
楽天エナジー株式会社(以下「楽天エナジー」)は、この度、「楽天でんき」の料金改定および燃料費調整制度の上限価格撤廃を実施させていただきますので、お知らせいたします。昨今のロシアによるウクライナ侵攻等の国際情勢の急激な変化により国際的に燃料価格が高騰し、これにより、調達先の一つである日本卸電力取引所の取引価格が昨年比2.7倍となるなど、電力調達価格も高騰し続けております。楽天エナジーでは、これまで経費削減の徹底や電力調達先の見直しを行うなど、お客様に対し低廉な電力供給ができるよう努めてまいりましたが、企業努力のみでは電力調達価格の高騰に対応することが極めて困難な状況に至っていることから、やむを得ず「楽天でんき」の料金改定(地域により+4.3%〜+14.0%)および燃料費調整制度の上限価格撤廃を2022年6月1日(水)より実施させていただきます。
なお、今後、電力市場を取り巻く情勢が落ち着き次第、改めて料金の見直しを行う予定です。引き続き、お客様には安心して「楽天でんき」をご利用いただけるよう、更なるサービス品質向上とコスト削減に努めてまいりますので、何卒ご理解賜りますよう、お願い申し上げます。(2022.3.30 楽天エナジー株式会社)
参照元:楽天エナジー株式会社
最大で14%も電気代金が上がるなんて、黙っているわけにはいきません。
本業がプロのバイヤーでもあるボクに値上げを申し入れるなんてね!
ということで、さっそく見直しです。
現状把握と、他社比較をしながら解説していきますので、同じように電力の見直しを考えている方は是非どうぞ。
なお、現在、新電力各社は新規の契約をストップしている状況です。
今は新規受付をしている新電力も、いつ事業撤退や新規中止を発表するかわかりません。
というのも、電力市場価格は売価よりも仕入れ値の方が高い状況となっているからです。
電気代を安く抑えたいなら、なるべく早く行動しておきましょう。
なお、ボクはコインチェック電気でビットコインを貯める未来を選びました!
楽天でんきを2年間使った感想│お得感ゼロなので解約
結論は以下の3点です。
① 一人暮らし会社員の場合のお得感は少しだけ
② 楽天SPUが廃止【2021.5月以降メリットなし】
③ 2022.6月からの値上げ【お得感もゼロ】
順番に解説します。
① 一人暮らし会社員の場合、お得感は少しだけ
楽天でんきでの2年間の使用量と金額は以下のとおりでした。
安いときで4,000円前後、高いときは10,000円前後といった感じですね。
ポイントにいたっては0.5%の付与率なので、月にわずか30ポイント程度……
なお、楽天でんき公式サイトでも料金シュミレーションができます。
② 楽天SPUが廃止│2021.5月以降はメリットゼロ
2021.5月から楽天経済圏のの改悪が進みました。
「楽天でんき」でも楽天SPUの+0.5%がゼロに改悪……
~楽天SPUとは?~
楽天スーパーポイントアッププログラムの略です。
楽天の各種サービスを使うことで、楽天市場でもらえるポイントの倍率が追加される仕組みで、楽天経済圏の根幹となっています。
楽天経済圏については「簡単!楽天経済圏の始め方と失敗しない順番│8手順で3万円得します」の記事で詳しく解説しています。
そもそも「楽天でんき」を選んだ理由は楽天経済圏のSPUをアップさせることなので、楽天でんき自体の料金が安くなければ、使うメリットはゼロですね。
③ 2022.6月からの値上げでお得感もゼロ
楽天でんきは2022年6月1日からの値上げを公表しています。
楽天でんきの新旧の料金体系を図にまとめました。
ボクの契約している「Sプラン」では中部電力の区域で「10.6%の値上げ」になりますね。
値上げ後の「29.30円/kwh」は、地域の電力会社である中部電力よりも高いです。
安いのは「基本料金0円」の部分ですが、それでも楽天でんきの方が高くなるので、継続するメリットはなさそう。
なお、楽天でんきから届いたメールに直接書いてあったので、高くなることは間違いないかなと。
【料金比較】
料金改定前後の料金比較:+910円
料金改定後料金と地域の電力会社との料金比較:+550円
※2022年3月ご利用分の電気使用量を元に、料金改定前後の従量料金で試算しております。
※2022年6月以降の燃料費調整額は未定のため、今回の計算に含まれておりません。
このまま何もしなければ、自動的に年間約1万円も余計に持っていかれるのは痛すぎです。
さすがに今回は変更でしょう。
電力会社の選び方とおすすめ5選
2022.6月以降に電力会社を選ぶ基準をまとめました。
・資金力が豊富なこと
・自社で電気を作れること
・割引率が良いこと
これからの未来は「倒産or撤退」する企業が続出…といった感じになるはずなので、安定感を重視しつつ、独自のお得な割引がもらえる会社を選ぶべきかなと判断しました。
何度も電気会社を変更するのってしんどいですからね。
じっさい、安さで人気だった「エルピオでんき」が2022.3.18以降の新規の受付を停止し、2022.4.30を最後に事業撤退を発表しています。
参照元:エルピオでんき
上記の公式発表では「やめるから、電気の比較サイトで移行先を探してね!」ですからね。
いきなり撤退されて、もし電気が使えなくなったら生活できないですよ。
電力会社を安定感で選ぶ理由
以前は電力会社は単純に「価格」で選べばOKでした。
なぜなら、これまで電力は余っていたからですね。
「余っている=単価が安い」状況なので、電力各社は「安さ」を売りにどんどん競争できた。
10円/kwh以下で調達してきた電気を26円前後で販売していたのですから、ぼろ儲けですね。
その証拠に2016年以降、いわゆる「新電力」といわれる会社が700社以上誕生しました。
一方、直近の電力価格は以下のとおり。
2022.2月の日本卸電力取引所(JEPX)の取引価格(24時間平均)は20.6円と21年2月(同7.5円)の約2.7倍となり、3月には昨年比3倍ほどに上昇しています。
2022年以降は電力の小売り価格が上昇中です。
- 福島第一原発の事故で、世界的に原子力発電が縮小
- 火力発電中心に置き換わり液化天然ガスの価格が上昇
上記の理由に加え
- 太陽光発電が拡大して発電所の稼働が縮小
- 火力発電所の稼働コストが上昇
- ウクライナ問題で燃料価格がさらに上昇
- コロナ対策のお金のバラマキでインフレ
- 日米の金利差による円安
そんな背景から、構造的に電気の価格が上がりやすくなっています。
さらに今後、車のEV化でさらに電力不足が加速するでしょう。
そうなると、自前で電力をつくれなかったり、資金力の乏しい「新電力会社」は一気に事業撤退していくと予想できますよね。
なお、上記の考察は「直近の電力需給・卸電力市場の動向について」を参考にしていますので、気になる方はご覧ください。(出典:経済産業省)
さて、選び方がわかったところで「じゃあ、どの会社を選べばいいのかな?」の部分を解決していきましょう。
なお、基本的な電力供給の仕組みは「経済産業省HP:電力供給の仕組み」で公表されています。
本記事で選んでいるのは「発電」「送配電」「小売」の中の「小売」の部分ですので、電気の品質自体は保証されていますから安心してくださいね。
電力会社のおすすめ5選
おすすめの電力会社をプロバイヤー目線で選びました。
結論は以下の基準で選んでいます。
・3大キャリアが運営する電力会社
・そもそもの料金が安い
・独自のメリットがある
条件を満たす5社は以下のとおり。
事業者名 | 基本料金 | 電気単価 | ポイント還元 |
ドコモでんき | 地域電力会社+500円 | 地域電力会社と同じ | 2-10% |
auでんき | 地域電力会社と同じ | 地域電力会社と同じ | 1-5% |
softbankでんき | 地域電力会社と同じ | 地域電力会社と同じ | 1%~ |
あしたでんき | 0円 | 26.0円 | なし |
コインチェックでんき | 地域電力会社と同じ | 地域電力会社と同じ | 4-7% |
楽天でんき | 0円 | 29.3円 | 0.5-1% |
順番に解説します。
3大キャリアの電力会社
3大キャリアは資金力が豊富ですし、なにより生活必需品のスマホ代金の固定費を減らせるのが大きなメリットですね。
ご自分のキャリアに合わせて加入するとお得です。
3大キャリア | メリット | デメリット |
ドコモでんき | 地域の電力会社よりも最低でも2%割引
現在2,000ポイントキャンペーン中 |
ドコモユーザー以外はショップに行く必要がある |
auでんき | UQスマホの料金割引が最強
S/Mプラン:638円/月 Lプラン:858円/月 |
開始時にauを利用している必要がある |
softbankでんき | 地域の電力会社よりも最低でも1%割引
初月全額無料! softbankユーザー以外でもWEB上で乗り換えできる スマホ1回線につき110円/月割引 ハピタス経由で申し込むと8,000円もらえる |
乗り換え可能な新電力会社が決まっている
(楽天でんきはOK) ※地域の電力会社からは問題なく乗り換え可能です |
※詳細は公式サイトでご確認ください
なお、ボクの場合は楽天モバイルなので、選ぶとしたら回線を持っていなくても利用できる「sotbankでんき」の1拓になりますね。
softbankでんきは「初月無料」と「ハピタス経由の8,000円」を併用することで15,000~20,000円程度はお得になるので魅力的です。
ソフトバンクスマホのユーザーでなくてもwebで簡単に変更できる点もいいですね。
なお、ハピタスは以下のリンクから利用できますので是非どうぞ!
あしたでんき
あしたでんきは東京電力グループの一員なので撤退の可能性が低く、料金も最安値です。
標準プランで「基本料金0円」「電力料金26円/kwh」は安いですよね。
東京電力管内(栃木県、群馬県、茨城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県および静岡県(富士川以東) ※島嶼地域を除く)の方なら、WEBから気軽に乗り換えができます。
現在は新規加入を停止しているので、楽天が値上げする6月に間に合わせるのは難しいかもしれません。
5月中旬までに新規加入を再開したら「あしたでんき」を選んでおけば間違いないかと。
コインチェックでんき
最後のコインチェックでんきは、仮想通貨取引所であるcoincheckが運営する電力会社です。
といっても運営は(株)イーネットワークシステムズ という会社が行っています。
コインチェックはマネックスグループなので、資金面はもちろん安心。
なにより電気料金の1~8%をビットコインでポイントバックしてくれる点が特別なメリットですね。
最近の円安とインフレの傾向から、円でポイントを持つ価値が下がっていると思っているボクとしては、ポイントがビットコインでもらえるのは大きな魅力です。
なお、このあたりの考察は「【円安×インフレ怖い?】ビットコイン積立投資を始めるチャンスです」の記事でまとめています。
リスク回避のために、ポイントぐらいはビットコインでためておくのもアリなのかなと。
Coincheckでんきの登録方法
以下の3ステップで簡単にCoincheckでんきに登録することができます。
1.アカウント登録をする
2.本人確認を行う
3.Coincheckでんきに申し込み
口座開設はスマートフォンのアプリまたはパソコンのブラウザから行うことができますよ。
まだ口座開設がお済みでない方は、以下の記事を参考にして登録を行ってくださいね。
≫簡単!コインチェックの口座開設5手順を画像付きで解説│初心者向き
まとめ:ボクはビットコイン経済圏に移行します
最後にまとめます。
・楽天でんきはSPUの0.5%の特典が廃止になった時点でメリットはゼロでした。
・さらに2022年6月1日からの値上げで、金額的なメリットもゼロになります。
なので、ここは人それぞれですが、ボクは「コインチェック電気」でビットコイン経済圏に移行します。
理由は、2つです。
・やはりこれからの悪い円安(円安×インフレ)のリスクが気になる
・ビットコインの価格が上がり続けると予想している
このあたりは、ここで書き始めると長くなるので省略しますが、NFTやメタバースといったうごきはトレンドになっていますよね。
世の中にも、web2.0からweb3.0への移行には仮想通貨をはじめとした暗号資産の技術が欠かせないということも浸透してきました。
そんな背景から、仮想通貨界のゴールドであるビットコインの価値はこれからも上がり続けるのでは?と想像できます。
とはいえ、ボクもここでビットコインに資金を投入するほど度胸も資産もないです。
ならば「ポイント投資とか、ポイント貯金ぐらいはビットコインにしておこうかな?」ぐらいではじめてみるのもアリなのかなと。
円の価値が落ちていく未来でも希望が欲しい
円建てで1万ポイントを持っていても、20%インフレすれば価値は8千円です。
一方、たとえ毎月500円分の積み立てでも、ビットコインなら価値が100倍になることも期待できますからね。
未来に期待しつつ、自分はノーリスクで夢を見られる世界も楽しそうでしょ?
ということで、本記事は以上です。
最後に:電気代の価格構成について
ここは余談ですが、本業がバイヤーな本ブログとして外せないのかな?という部分です。
ここでは『電気代がどうやって決まっているか』について改めて整理してみます。
備忘録的に書いているので、読み飛ばしてOKですよ。
①基本料金
②従量料金
③燃料費調整額
④再生可能エネルギー発電促進賦課金
⑤割引
⑥ポイント還元
電気を使っても使わなくてもかかる料金で、アンペア数が大きいほど、高い料金に。
使った量に対してかかる料金。1kWhあたりの単価。
電気を作るための燃料原価の調整費。
LNGや石炭の価格は上がったり下がったりしますが、そのたびに電気代を上下させるわけにはいかないので、差額を調整する費用ですね。
燃料価格が高かった時は電気代に調整額がプラスされ、逆に低かった時は調整額がマイナスされます。
太陽光といった再生可能エネルギーによる発電を普及させるための費用。
国の制度となっているが、今回の事業者撤退の動きを受けて改正されると思われます。
なにせ太陽光を普及したおかげで、発電所の運営コストががっているわけなので。
さすがに電力小売りにも供給責任をとっていただく形になるかと。
各電力会社が独自に持っている割引制度。
割引がある会社もあれば、無い会社もありますね。
独自に導入しているポイント制度。
例えば「楽天ポイント」「カテエネポイント」「dポイント」など。
コインチェックでんきでは「ビットコイン」として還元されていますね。
楽天経済圏では、ポイントを電気代の支払いにも使えるので、電気代ゼロ円が成立してました!