この記事では血統を利用した予想方法について解説します。
- 血統って何のこと?
- 血統で何が分かるの?
- 血統を使った具体的な予想方法を知りたいです
この記事では、こんな疑問を解説しつつ、以下のこともあわせて解説していきます。
- 血統予想のメリットとデメリット
- 副業競馬に取り入れる方法
2013年に副業競馬で年収1,000万円を達成したボクなりの結論です。
これから副業競馬を始める方には、わりと有益な情報になっています。
副業競馬での血統予想のメリットデメリット【趣味として楽しむべき】
血統予想はそもそも穴狙いに有効な予想方法のため、穴狙いの人には魅力的な予想方法ですよね。
ボクも穴狙いが好きなほうですから、的中したときの「自分だけが特別感」は何者にも代えがたいものがあります。
ただし今回は副業競馬に限った話となりますのでご理解ください。
以下が、血統予想の特徴とメリットとデメリットです。
- 予想の達成感がある
- 配当の爆発力がある
- 予想に時間がかかる
- 継続が難しい
血統予想とは?簡単に解説
「競馬はブラッドスポーツ」という言葉があるように、競走馬の生産を「血統」で決めることから、それを馬券の予想に生かそう!というのが「血統予想」です。
個人的には、馬券の的中率を上げることよりも、より深く競馬のドラマを楽しむための要素かな、という評価です。
結論はガチに結果を求めたい副業競馬には向いていないですね。
とはいえ血統は知っているにこしたことはありません。
競馬の楽しみをほかの人と共有したり、競馬のテレビなどを楽しむには学んでおいたほうがいい知識となっております。
血統をさかのぼる意味
生産者の永遠の課題「より速く走れる馬を生産するためにどうしたらいいか?」
それが血統。
いい遺伝子からは、いい馬が生まれるという考え方です。
しかしながら、現実は、現役時代にまったく活躍なかった牝馬が、後にG1馬を輩出したり、逆に現役中に大活躍した牡馬が、種馬としては結果を残せないなんて事が多発。
なので、生産者は、良い父、良い母だけではなく、より複雑な血統理論で攻略しようと考えたわけです。
三世代以上前の先祖の血や、その組み合わせ、血量などの要素も組み入れて、適性を評価していくのが血統予想です。
血統を勉強していくと、
- 父方の血統を表す「サイアーライン」
- 母方の血統を表す「ブルードメアサイヤーライン」
- 近親交配の「インブリード・クロス」
などなど専門用語が出てきますが、以下の記事を見てもらえれば、解決します。
「競走馬の血統」 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
血統を調べる方法
馬ごとの血統は「血統表」というものがあり、簡単に検索可能です。
例えば、JRAVANやnetkeiba.comなどで無料で調査可能です。
▼下の画像がnetkeiba.comで無料提供されているもの。
血統予想の方法
血統予想は、親の種牡馬の特徴をその子供の適性の予想に使います。
とはいえ、全部の馬を覚える必要なくて代表的な種牡馬や系統の特徴だけでOKです。
理由は、サラブレッドの「父の父のそのまた父」を遡っていくと、最終的には3頭の馬にたどり着くからです。これらの馬を三大始祖といいます。
- ダーレーアラビアン
- バイアリーターク
- ゴドルフィンアラビアン
でも、この名前を聞くことは最近はなくなりました。
というのも、いま日本競馬で活躍している競走馬は、三大始祖から何世代もかけて派生した4つの系統に分かれており、そちらの系統のほうが分かりやすいからです。
その4つの系統と、それぞれの系統に属する代表的な種牡馬をいくつかピックアップすると、聞き覚えのある馬の名前が出てくるはず。
- ノーザンダンサー系
- ナスルーラ系
- ネイティブダンサー系
- ターントゥ系
※ターントゥ系をブライアンズタイム系とサンデーサイレン系に分ける場合は5種類になります。
上記の系統には、それぞれの特徴があり、ザックリ分けると下の感じです。
今回はイメージをつかむためにザックリですが、本来はもっと細かい分析をします。
ノーザンダンサー系
道悪に強い。短距離~中距離で活躍し、長距離が弱点。
代表馬たちを見るとイメージわきやすいですかね。
- ノーザンテースト
- クロフネ
- モガミ
- メジロライアン
- マルゼンスキー
- フサイチコンコルド
これらの種牡馬の特徴をデータ化して予想に生かしていくと
- 洋芝の札幌・函館競馬場に強い
- ダートや重馬場や稍重が得意
- 不良馬場は苦手
- 左回りのコースの成績が悪い
こんな感じで、ほかの系統も取捨選択していくのが血統予想です。
では、ほかの系統も紹介してみましょう。
ナスルーラ系
スピード能力が高い
代表場たち
- テスコボーイ
- トニービン
- ブライアンズタイム
- タマモクロス
- サクラバクシンオー
- ジャングルポケット
種牡馬の特徴
- 芝が得意
- 2200m以上の勝率が高い。
- 良馬場が得意。
- 不良・重馬場は苦手。
ネイティブダンサー系
ダート巧者・パワー型
代表馬たち
- オグリキャップ
- エルコンドルパサー
- アドマイヤムーン
- キングカメハメハ
種牡馬の特徴
- 芝・ダートともにこなす万能タイプ
- 距離も万能にこなす
- 直線が短く、坂がある競馬場が得意(中山・阪神)
ターントゥ系
日本でターントゥ系といえば、サンデーサイレンスとブライアンズタイムです。
この2系統は特徴が異なるので、血統予想派としては、悩ましいところとなっています。
ここら辺から、つまり近年から血統予想の有効性が薄くなってきたと言えます。
個人的には、2012年ごろから血統で競馬に勝つのが難しくなってきました。
※後述の記事を見てもらえると、わかりやすいかも。
サンデーサイレンス系
サンデー系は代表馬も多すぎて、それぞれの特徴がすでにありません。
血統予想的な使い方はすでにできない状況です。
代表馬たち
- ディープインパクト
- スペシャルウィーク
- ステイゴールド
- ハーツクライ
- アグネスタキオン
種牡馬の特徴
- パワーよりもスピード型(例外アリ)
- 直線が長く平坦な東京・京都競馬場に強い(例外アリ)
- マイル以上の距離に強い(例外アリ)
- 芝が得意、ダートは苦手
- アホな馬が多い(気性が難しい)
ブライアンズタイム系
パワー型でスタミナの問われるレースやダートが得意
代表馬たち
- ナリタブライアン
- マヤノトップガン
- タニノギムレット
- シルクジャスティス
種牡馬の特徴
- 中距離以上が得意
- どちらかと言えば道悪やダートが得意
- 休み明けが苦手
血統って遺伝ですよね
血統の予想を突き詰めると、実は、馬体を推測したものということに気がつきます。
つまり、馬体観察をプラスすることで、より強力な予想方法となります。
わりと高度な予想なので、初心者のうちは分かりにくいかもです。
詳しくは、コチラの記事に書いています。
コース・距離や馬場に対する適性は、馬体や蹄や繋ぎの形でほとんど説明がつきます。
遺伝的に系統どおりの馬体なら、血統予想で納得いく結果に走りますし、納得いかない結果で走る馬は、遺伝的な特徴を備えていないか、ちょっと頭が悪い馬だったりします。
血統予想も上級者になると、例外が出た時に馬体観察で納得が得られるので、予想のミスが抑えられるようになります。
副業競馬での血統予想はコスパ悪い
血統を予想に反映することは可能でも、副業競馬には相性が悪そうです。
例えば、「府中のトニービン」「道悪のクロフネ」「内枠のフジキセキ」「春先のホワイトマズル」などの格言で的中したことがあるでしょう。
さらに深く研究したら、競走馬の隠れた才能を見つけ出して自分だけの大穴を的中させることもあるかもしれませんね。
応援していた馬の子孫達が、血を受け継いで活躍する姿に感動や物語がうまれることも多いです。
でもね、これって趣味じゃん。
感動はお金で買えないものですが、今欲しいのは副業収入です。
どれだけの時給ですか?
実際に血統予想すると、めちゃくちゃ時間がかかります。
このあたりは過去記事を見ていただきたいのですが、月曜から日曜まで毎日が競馬です。
競馬が好きなら止めませんが、副業としてするなら、もっと効率を求めないと長続きできませんよ。
再現性が無いですよね?
血統を研究して、その馬の特徴をつかんだところで、2歳でデビューした馬が走るのは5~6歳まで。
使えて3年の努力です。
その馬の子供が走るまでには、種牡馬入りしてから、さらに3年ほどかかります。
実体験ですが、人間の記憶は不完全なので、そのころには使えない情報だったりしますよ。
一生競馬に時間を取られる生活がOKなら大丈夫ですが、おすすめめはできませんね。
副業競馬で血統予想ができる手順
副業競売に血統予想は相性が悪いですが、とはいえ、今までの血統の勉強が捨てきれない気持ちもわかります。
ボク自身も3年ほど血統の勉強に費やしました。
効率的に血統を予想に組み込むために以下の方法を実践していました。
手順1:血統関連の本を読みまくりエクセルで一覧にまとめる
手順2:コースごとの特徴をエクセルで一覧にまとめる
手順3:重賞ごとの特徴をエクセルで一覧にまとめる
手順4:それぞれのデータを見比べて穴となる軸馬を決める
手順5:軸馬からの流し馬券を購入
▼競馬本はマジで100冊以上読んでると思います。
手順解説:本を読みまくりデータ化する⇒軸馬単賞と流し馬券を購入
専門家の本がありますから、読みまくりです。
亀谷敬正・水上学・田端到・加藤栄さんあたりが有名どころです。
雑誌なら、競馬ブック・サラブレ・ギャロップあたりを全部読みます。
競馬は、突き詰めると同じことの繰り返しなので、勉強期間は1年で十分です。
読みながら、役に立ちそうなことをエクセルに打ち込んでおけばOK。
例えばこんな感じになります。
▼種牡馬のまとめ例
▼レースのまとめ例
このデーターを更新しつつ、
・血統で軸馬が選べたレースのみ買う
・軸馬の単賞と流し馬券を買う
この方法を継続すると、年間収支がプラスになっていくはずです。
ちなみに、ボクが信頼しているのは田畑到さんと加藤栄さんでして、使っていた書籍を3冊紹介しておきます。
※毎年更新されますが、今を知るには過去の書籍を見る必要があります。
①雑誌「サラブレ」で連載の金満王国をスクラップか、あとで出る単行本
②コースの特徴がまとめられた本
③種牡馬辞典
「金満血統馬券術100連発 2021年版」は最高の時短ツールです。
なので血統予想するなら必読本ですよ。
データ化のメリットとデメリット
データ化することのメリットは3つ。
- データが資産としてつみあがっていく
- 予想時間が短縮できる
- 競馬の楽しみが残りつつ投資競馬に移行できる
一番のメリットは予想時間が短縮できることです。
逆にデメリットは
- データは更新し続けなければならない
- 競馬場の改修や、開催中止があると役に立たない
中京・函館・札幌と改修されていき、ボクは更新に萎えました。
そして極めつけは、東日本大震災です。
福島開催ができない時期があり、代替競馬の時期は、収入が激減しました。
そのようなリスクも許容しないといけませんね。
究極の時短は、専門家の予想を予想する
最終的にボクが行ったこと
- 重賞に限り
- 専門家の予想を
- 自分のデータをもとに予想する
これが究極の副業投資の血統馬券です。
重賞は大きなレースです。
情報量が多く、ノイズ情報も多いため予想に時間をとられますよね。
その解決策として自分のお気に入りの予想家を見つけて、予想を評価します。
先の4名、亀谷敬正・水上学・田端到・加藤栄さんは、それぞれサイトや新聞紙上で予想をされています。
軸の馬が自分のデータに合致すれば買い、合致してなければ見送り。
これだけで、重賞予想の時間は、一日10分ほどに短縮可能です。
まとめ
競馬の記事になると、つい長くなりますね。
記事の内容をまとめます。
結論ですが、副業競馬で血統馬券はコスパが悪いですが、競馬の楽しみは感じられます。
ただし、血統が好きで予想してるなら、それは競馬にロマンや娯楽を求めている証拠。
副業として稼ぐマインドとしては失格です。
なので、副業はあきらめて趣味として楽しむことをオススメします。
副業競馬で稼ぎつつ、血統も楽しみたいなら以下の手順です。
※3年の運用実績あり。
- 手順1:血統関連の本を読みまくりエクセルで一覧にまとめる
- 手順2:コースごとの特徴をエクセルで一覧にまとめる
- 手順3:重賞ごとの特徴をエクセルで一覧にまとめる
- 手順4:それぞれのデータを見比べて穴となる軸馬を決める
- 手順5:軸馬からの流し馬券を購入
今回は以上です。
副業競馬は正しく行えば比較的コスパよく稼げます。
参考になったらうれしいです。
パチンコがいくらうまくても、競馬でいくら稼いだとしても、世間から見ればニートです。
カラダを壊したらおしまいだし「世の中に何も貢献していない」という想いを背負って生き続けるのもつらいですよ。
だから、わたしはパチンコや競馬で稼いだお金の一部を投資に回すことをオススメしています。
勝負師としての感覚は投資の世界で超有利です。
世間はサラリーマン脳であふれているから、少しお金の勉強をすれば、投資の勝負でも軽く数千万の資産を築けますよ。
なにより「投資家」という肩書きであれば、職業欄に「無職」と書かなくて済みますし、税金を払って生活しているから、世間からも許されるでしょう。
ボクの主戦場である仮想通貨投資の方法は以下のブログで発信していますから、興味のある方は是非コチラの世界にも挑戦してみて下さい。
↑パチプロが仮想通貨投資をはじめて、資産家になったノウハウを詰め込みました。